森村泰昌をゲストキュレーターに迎えたコレクション展が富山県美術館で開催。森村が伝える「本気のあそび」とは?
富山県美術館で、森村泰昌をゲストキュレーターに迎えたコレクション展「森村泰昌のあそぶ美術史―ほんきであそぶとせかいはかわる―」が開催される。本展では「本気のあそび」をテーマに、同館のコレクションと森村によるポートレイト作品などを大胆な文脈で紹介。会期は3月7日〜5月10日。
アーティスト・森村泰昌をゲストキュレーターに迎えたコレクション展「森村泰昌のあそぶ美術史―ほんきであそぶとせかいはかわる―」が、富山県美術館で開催される。会期は3月7日~5月10日。
本展のテーマは「本気のあそび」。時系列や技法で区分する「一般的な」方法ではなく、同館のコレクションと森村によるポートレイト作品などを大胆な文脈で紹介する。
第1章では、作品の裏側に注目。同館が修復や額の変更を行ったことをきっかけに得られた情報から、作家の苦心の跡などをたどる。また第2章の「いたずらもたまにはちょっといい」では、倉俣史朗《ミス・ブランチ》(1988)など用いて椅子を「座る」という目的から解放させるインスタレーションを展開する。
加えて森村の作品からは、初公開となるミロの作品に扮したものに注目。森村が文献を読み、セットをつくり、自らに絵の具を塗りつけ装置を身に着けた作品群からは、新たなミロ作品への解釈を得ることができるだろう。
また本展のポスターや、森村の意向を取り入れた遊び心あふれるカタログを兼ねた絵本、そして会場のユニークなグラフィックは、デザイナー・三木健が手がけたもの。森村による作品セレクトや会場構成以外にも盛り込まれた「あそび」を、ぜひ会場で体験したい。