空山基の新作個展が都内2会場で開催。ヒューマンスケールサイズの彫刻ほかペインティングも
女性の人体美をロボットに取り込んだ「セクシーロボット」シリーズなどで知られるアーティストの空山基。その個展が、東京・渋谷のNANZUKAとNANZUKA 2Gの2会場で開催される。会期は3月14日〜4月12日(NANZUKA)、3月13日〜4月12日(NANZUKA 2G)。
人体と機械の美を追求する作品制作を行うアーティストの空山基。1970年代初頭より、空山は、高い写実力を武器にピンナップのイラストレーターとしてキャリアをスタート。99年に、ソニーが開発したエンターテイメントロボット「AIBO」のコンセプトデザイン、2001年には世界的ロックバンド、エアロスミスの『Just Push Play』(2001)のアルバムカバーを手がけるなど、国内外で多彩な活動を見せてきた。近年も、キム・ジョーンズと協働したDior Hommeとのコラボレーションで話題を集めたばかりだ。
裸体を晒すことがタブーとされる社会に賛同しない空山は、78年より性をテーマとした「セクシーロボット」シリーズの制作を続けている。女性の人体美をロボットに取り込んだ本シリーズは、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与え、空山の名を世に知らしめた。
そんな空山の個展が、東京・渋谷の2会場で開催される。NANZUKAでの個展「SEX MATTER」は、ヒューマンスケールサイズの彫刻やペインティングなど、約10点の新作が並ぶ。
いっぽう渋谷パルコ内のNANZUKA 2Gにおける個展「TREX」では、19年10月にタイのバンコクで先行発表された新作の鋳物製の彫刻作品が5点展示される。加えて、ティラノサウルスやステゴサウルス、ラプトルなどを描いた新作恐竜ロボットシリーズのペインティングも見ることができる。渋谷に訪れる際は、ふたつあわせてチェックしたい。