上村洋一+黒沢聖覇、飯沼珠実による展示などを開催。TOKASの「OPEN SITE 5 Part 2」をチェック
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)の企画公募プログラム「OPEN SITE」。5回目となる2020年度のPart 2として、5企画が開催されている。会期は2月7日まで。
あらゆる表現活動が集まるプラットフォームの構築を目指し、2016年にスタートしたトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)の企画公募プログラム「OPEN SITE」。
5回目となる2020年度は国内外から161企画の応募があり、そのなかから選出された9企画にTOKAS推奨プログラムを加えた合計10企画を実施。前半のPart 1では大岩雄典の「バカンス」など5企画が実施され、開催中のPart 2では後半の5企画を紹介する。会期は2月7日まで。
展示部門では、上村洋一+黒沢聖覇「冷たき熱帯、熱き流氷」と飯沼珠実「建築のことばを探す 多木浩二の建築写真」が開催中。
上村洋一は、主にフィールド・レコーディングを素材としたインスタレーションやサウンド・パフォーマンスを手がけるアーティスト。黒沢聖覇は、キュラトリアル実践を通して近年の新しいエコロジー観と現代美術の関係性を研究する。2人は今回、新たな環境観を志向する共同制作プロジェクトを展開。惑星規模で変化する環境や、エコロジーに対する感性と問いを提示する芸術的方法論を模索する。
飯沼珠実は、カメラを通して建築を見つめ、写真作品やアーティストブックのかたちで発表を行ってきた。本展では、批評家・多木浩二が撮影した建築写真のリサーチの成果を展示。2020年に同タイトルの写真集を刊行した際の制作過程とともに、関係者との対話を通じて、多木の建築写真を考察する。
またパフォーマンス部門では、ダンサー・アーティストとして活動するAokidを中心に行われてきたイベント「どうぶつえん」(終了)、演出家・俳優の橋本清と、批評家・ドラマトゥルクの山﨑健太によるユニットy/nのレクチャー・パフォーマンス《セックス/ワーク/アート》が行われる。1月29日から予定されていた劇団「ブルーエゴナク」によるパフォーマンス《Coincide 同時に起こること》は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、発表形態を変更して実施予定となっている。
なおパフォーマンスやイベントへの参加には事前予約が必要。今後の状況によって内容が変更となる可能性があるため、詳しくは公式ウェブサイトから確認してほしい。