2021.2.25

夭逝の作家・中園孔⼆、未発表の⼩作品約50点を公開。六本木で「すべての⾯がこっちを向いている」開催

2015年に25歳で夭逝した作家・中園孔⼆。その未発表の⼩作品約50点とドローイングブックを展⽰する展覧会「すべての⾯がこっちを向いている」が、六本木のANB Tokyoで開催される。会期は4⽉24⽇〜5⽉23⽇。

中園孔⼆ 無題 2014 キャンバスに油彩 61.0×91.5cm (C) Koji Nakazono, courtesy of Tomio Koyama Gallery
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 1989年に⽣まれ、2015年に25歳という若さで夭逝したアーティスト・中園孔⼆。その未発表の⼩作品約50点とドローイングブックを展⽰する展覧会「すべての⾯がこっちを向いている」が、六本木のANB Tokyoで開催される。会期は4⽉24⽇〜5⽉23⽇。

 中園は生前、絵画を中⼼に彫刻、インスタレーションも含め700点以上にわたる作品を制作。2014年には東京オペラシティ アートギャラリーで開催されたグループ展「絵画の在りか」に参加し、逝去後も埼⽟県⽴近代美術館でのグループ展「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す⾝体」(2016)のほか、ポンピドゥーセンター・メスの「Japanorama. A new vision on art since 1970」(2017)や、モスクワビエンナーレ(2017)、アイルランド近代美術館の「DESIRE: A REVISION FROM THE 20TH CENTURY TO THE DIGITAL AGE」(2019)などに作品が出品。18年には、横須賀美術館で個展「中園孔⼆展 外縁−⾒てみたかった景⾊」が開催されたことは記憶に新しい。

中園孔⼆ 無題 制作年不明 キャンバスに油彩 22.0×27.0cm (C) Koji Nakazono, courtesy of Tomio Koyama Gallery

 今回ANB Tokyoで行われる展覧会は、横須賀美術館以来3年ぶり5度⽬の個展。⾃宅やスタジオ、ギャラリーで保管されていた未発表の⼩作品およそ50点と、ドローイングブックが展⽰される。また会場内では、中園の友⼈であり、アーティストの中村⼟光がアーティストのインタビュー映像を集めたプロジェクト「誰かの CV 2014」より、中園のインタビュー映像を特別上映する。

中園孔⼆ 無題 制作年不明 ペーパーボードにオイルパステル 51.5×36.5cm (C) Koji Nakazono, courtesy of Tomio Koyama Gallery
中園孔⼆ 無題 制作年不明 アクリルボーにクレヨン 109.0×109.0cm (C) Koji Nakazono, courtesy of Tomio Koyama Gallery