『週刊文春』2000号を含む約2800点を展覧。「和田誠展」が東京オペラシティ アートギャラリーで開催
東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで2019年に逝去したイラストレーター、グラフィックデザイナー、和田誠の回顧展が開催。作品・資料あわせて総数約2800点が展覧される。会期は10月9日〜12月19日。
たばこ「ハイライト」のデザインや『週刊文春』の表紙イラストレーションで広く知られるイラストレーター、グラフィックデザイナーの和田誠(1936〜2019)。その没後初となる回顧展が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は10月9日〜12月19日。
和田誠は1936年大阪生まれ。多摩美術大学図案科(現・グラフィックデ
ザイン学科)を卒業後、広告制作会社ライトパブリシティに入社。68年に独立し、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてだけでなく、映画監督、エッセイ、作詞・作曲など幅広い分野で活躍し、報知映画賞新人賞、ブ
ルーリボン賞、文藝春秋漫画賞、菊池寛賞、毎日デザイン賞、講談社エッセイ賞など、各分野で数多く受賞している。
本展は、和田誠の仕事の全貌に迫る初めての試み。「似顔絵」「絵本 谷川俊太郎との絵本」「パロディ」「ライトパブリシティの仕事」「装丁―作家との仕事」など、約30のトピックスを軸に、展示が構成される。
会場には書籍と原画だけで約800点が展示。加えて、『週刊文春』の表紙は2000号までを一気に展覧するほか、学生時代に制作したポスターや初期に製作したアニメーションなども紹介される。和田誠の多種多様な仕事を通覧する、またとない機会となりそうだ。