大阪中之島美術館でモディリアーニ展開催へ。世界初公開の肖像画を含む約40点が集結
2022年2月に開館する大阪中之島美術館で、開館記念特別展「モディリアーニ─愛と創作に捧げた35年─」が開催される。会期は2022年4月9日~7月18日。
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2022年2月に開館を迎える大阪中之島美術館で、開館記念特別展として「モディリアーニ─愛と創作に捧げた35年─」が開催される。会期は2022年4月9日~7月18日。
アメデオ・モディリアーニ(1884〜1920)は祖国イタリアで美術を学んだ後、21歳でパリ経渡り、フォーヴィスムやキュビスムなどの新しい芸術運動が展開するなかで、独自の表現様式を築いた。
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本展は、2008年以来となる大規模回顧展。モディリアーニの短い活動期のなかから優れた作品を選りすぐり、モディリアーニ芸術の本質を探るとともに、各国で進められているモディリアーニ研究の現在を紹介するものとなるという。
展示は「芸術家への道」「1910年代パリの美術」「モディリアーニ芸術の真骨頂 肖像画とヌード」の3章構成。出品作品はフランス、イギリス、ベルギー、デンマーク、スイス、アメリカなどから集められ、国内美術館等が所蔵する油彩画や素描などが一堂に会する。なかでも注目は、スウェーデン生まれの伝説的ハリウッド女優、グレタ・ガルボが生涯にわたって愛蔵した《少女の肖像》(1915頃、個人蔵)の世界初公開だ。
また、大阪中之島美術館のコレクションを代表する《髪をほどいた横たわ
る裸婦》(1917)と同じモデルを描いたアントワープ王立美術館所蔵の《座る裸婦》(1917)が来日。大阪で初めてこの2作品が揃う機会だ。
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加えて本展では、ピカソやシャガール、藤田嗣治など、モディリアーニと時期を同じくして活動した「エコール・ド・パリ」の画家たちの作品も多数紹介。その交流にもフォーカスするという。
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