アフターコロナの「新しい世界」に思考を巡らせる。「第八次椿会」が2年目の開催へ
東京・銀座の資生堂ギャラリーにて「第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界 2nd SEASON “QUEST”」が開催される。会期は8月27日〜12月18日。
東京・銀座の資生堂ギャラリーにて「第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界 2nd SEASON “QUEST”」が開催される。同時代のアーティストたちと共に、不確かさのなかの豊かさを考える場として始まった第八次椿会(ツバキカイ8)は今年で2年目。本展では、いまアーティストが見ている景色を様々な角度から皆で目撃する、といった仕掛けが設けられる。会期は8月27日〜12月18日。
「椿会」は、第二次世界大戦で一時中断していた資生堂ギャラリーの活動を、1947年に再開するにあたり誕生したグループ展。資生堂に長く伝わる花椿マークにちなんで名づけられたものだ。アートが人々に希望を与え、勇気をもたらすという信念に基づき、誕生から70年以上にわたり、時代とともにメンバーを入れ替えながら開催を続けてきた。
昨年スタートした第八次椿会は、2023年まで3年間をかけて、アフターコロナの「あたらしい世界」について考えを巡らせており、いまの時代を代表するアーティストとして杉戸洋、中村竜治、Nerhol (ネルホル)、ミヤギフトシ、宮永愛子、目[mé] ら6組が参加している。
昨年は「触発/Impetus」というテーマのもと、資生堂がこれまでの椿会展で蒐集してきた美術収蔵品から、メンバーが「あたらしい世界」を触発される作品を選び、それに対する応えを自身の作品や方法で提示することで、収蔵作品に新たな視点を加え未来へとつなげる試みがなされた。これに次ぐ今年は「探求/Quest」をテーマに、メンバー同士のコラボレーションや異分野の専門家との交流をもとに、初年に生まれた問いや気づきを「探求」するものとなるという。
また、月1回のミーティングで浮かび上がった「内と外」「豊かな生活」などの新たなキーワードとともに、それぞれの表現と、メンバーたちとの関係性を構築しながら椿会の場をつくってきた様子も公開されるという。その過程にもぜひ注目したい。