「視ること、そして現すこと」を問い続ける。諏訪敦「眼窩裏の火事」が開催へ
写実絵画のトップランナーとして注目される画家・諏訪敦。その制作における認識を問い直し、拡張することをテーマとした展覧会 諏訪敦「眼窩裏の火事」が東京の府中市美術館で開催される。会期は12月17日~ 2023年2月26日。
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写実絵画のトップランナーとして注目を集めながら、写実性からの脱却に意欲的に取り組む画家・諏訪敦。その絵画制作における認識を問い直し、拡張することをテーマとした展覧会 諏訪敦「眼窩裏の火事」が東京の府中市美術館で開催される。会期は12月17日~ 2023年2月26日。
諏訪敦は1967年北海道生まれ。おもな個展に2011年「諏訪敦絵画作品展~どうせなにもみえない~」(諏訪市美術館)、17年「2011年以降/未完 」(三菱地所アルティアム、福岡)などがあり、2018年からは武蔵野美術大学にて教授を務めている。
本展は、終戦直後の満州で病没した祖母をテーマにしたプロジェクト《棄民》、コロナ禍のなかで取り組んだ静物画の探求、そして絵画制作を通した像主との関係の永続性を示す作品群を紹介するものだ。
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また、本展タイトルの「眼窩裏の火事」は、ときに諏訪が悩まされるという視野の中心が溶解する現象や、辺縁で脈打つ強烈な光(閃輝暗点)を表している。現実には存在しない光が絵画上に描かれているのも、諏訪ならではのビジョンと言える。
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ほかにも、本展の開催にあわせて「山田五郎×諏訪敦 クロストーク」や「川口隆夫 ライブパフォーマンス」、「『藝術探検隊喫茶室』トークイベント」などの関連事業の実施や、成山画廊では「Sphinx」が同時開催される。展覧会に足を運ぶ際は、これらもあわせてチェックしたい。