オラファー・エリアソンのキッチンが東京に。麻布台ヒルズに「THE KITCHEN」が期間限定オープン
オラファー・エリアソンのスタジオが誇る「スタジオ・オラファー・エリアソン・キッチン」が、麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」とコラボレーションし、期間限定のカフェ「THE KITCHEN」として登場する。
今年11月24に開業する森ビルの「麻布台ヒルズ」。同施設のアートスペースである麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和 する周期」とコラボレーションするかたちで、スタジオ・オラファー・エリアソン・キッチン(以下SOEキッチン) のカフェ「THE KITCHEN」がオープンする。
「THE KITCHEN」のプロジェクトは、SOEキッチンの提案により、麻布台ヒルズギャラリーカフェのチームの一員であるシェフをベルリンのスタジオに派遣したことからスタート。SOEキッチンは「二酸化炭素排出量の制御」に取り組んでおり、本カフェでは環境に負荷がかかる輸入食材ではなく、日本のオリジナリティを表現しつつ航空輸入の必要がない食材として、日本特有の菌「麹(こうじ)」を用いた調理方法が提案されたという。
“一つの料理を空間にいる人たちとシェアする体験”をテーマに、ビュッフェスタイルで展開される料理は、在日フランス大使館で副料理長を勤めた経歴を持ち、現在は六本木ヒルズ森タワー 52階の「THE SUN & THE MOON」で総料理長も務める増谷武士が担当。SOEキッチン同様に、ヴィーガンまたはベジタリアンに対応しており、可能な限り有機の食材を使用した身体にも地球にも優しいラインナップとなる。また食材はSOEキッチンのフィロソフィーでもある地産地消にならい、すべて国産のものを使用。できるだけ東京近郊のもので揃え、輸送時のCO2削減にも寄与するとしている。
オラファー・エリアソンの思想ともリンクするSEOキッチンの取り組み。展覧会のみならず、食でもそのサステイナブルなメッセージに触れてみてはいかがだろうか。