「ジパング 平成を駆け抜けた現代アーティストたち」が佐賀県立美術館、ひろしま美術館で開催へ
佐賀県立美術館とひろしま美術館で、平成に誕生した日本の現代アートをクロニクルにとらえる展覧会「ジパング 平成を駆け抜けた現代アーティストたち」が開催される。会期はそれぞれ8月24日~10月20日
佐賀県立美術館とひろしま美術館で、平成に誕生した日本の現代アートをクロニクルにとらえる展覧会「ジパング 平成を駆け抜けた現代アーティストたち」が開催される。会期はそれぞれ8月24日~10月20日、11月2日~12月22日。出展作家は、会田誠、池田学、石田徹也、岩崎貴宏、O JUN、塩田千春、奈良美智、宮永愛子、山口晃、宮島達男、村上隆、小松美羽ほか約25名。
平成は、経済力の後退や科学、技術力の衰退という観点から「喪われた30 年」と否定的に語られがちな風潮がある。しかしそのいっぽうで、この時代にファッションや建築、アニメやマンガ、そして現代アートの分野においては素晴らしい作家たちの活躍によって歴史に残る作品が生み出され、世界的な評価を得るといった文化的な隆盛が見られたことも事実である。
本展は、平成に誕生した日本の現代アートをクロニクルにとらえ、2011〜12年にミヅマアートギャラリーの三潴末雄のキュレーションにより開催された「ジパング」展を再編、さらに発展させたものとなる。当初のジパング展は、東日本大震災直後に開催されたこともあり、現代アートから癒しや活力を得てほしいと企画されていた。タイトルの「ジパング」には、平成の日本におけるポップカルチャーや現代アートの素晴らしさが海外で評価され、国内でも再認識されてきたという経緯を踏まえ、より一層国内の人々に「日本の」現代アートが持つ魅力を再発見してほしいというねらいも含まれていたという。
今回紹介される平成を代表する作家たちは、世界の現代アートの文脈をとらえながら、日本の文化と結合。その表現の独自性がいまなお鑑賞者に強いインパクトを与えるだろう。本展はそういった魅力の再発見、そしてそれらを改めて海外に示す新たなアートシーンのきっかけとなることが目指されている。