「加藤泉×千總:絵と着物」が開催。京友禅の老舗・千總と加藤泉がコラボレーション
京友禅着物の老舗・千總と、現代美術家・加藤泉が作品を共同制作。「加藤泉×千總:絵と着物」が、京都・三条烏丸の千總ギャラリーで開催される。会期は2月27日~9月2日。
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京友禅着物の老舗・千總と、現代美術家・加藤泉が共同制作した作品を展示する「加藤泉×千總:絵と着物」が、京都・三条烏丸の千總ギャラリーで開催される。会期は2月27日~9月2日。
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千總は1555年、京都・烏丸三条で創業し、2025年に470周年を迎える。この節目の年に向けて千總は、加藤泉との作品制作を行った。なかでも着物型の作品は、加藤によるスケッチをもとに、糸目友禅や描き友禅、絞り染め、刺繍、仕立てまで、20から30にもおよぶ伝統的な工程を経て制作され、京都在住の専門職人たち20名以上のチームワークによってようやく完成したという。
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制作は千總本社内にある工房のほか、京都府内にあるそれぞれの専門工房で実施。加藤自身も何度も京都を訪れ、「人型(ひとがた)」と称されるそのモチーフは、自ら筆をとり、職人たちと肩を並べながら伝統的な友禅の技法によって描いた。
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今回は着物作品に加え、着物としては製品化されなかった生地を使用したアート作品も展示。京友禅と現代美術との新たな出会いが期待される。