2025.2.21

モダニズムの巨匠、ジオ・ポンティの回顧展「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」が21_21 DESIGN SIGHTで開催

20世紀イタリアのモダニズムを代表する建築家、ジオ・ポンティ(1891〜1979)の回顧展「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。会期は3月19日~ 3月31日。

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 20世紀イタリアのモダニズムを代表する建築家、ジオ・ポンティ(1891〜1979)。その足跡を振り返る展覧会「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTのギャラリー3で開催される。会期は3月19日~3月31日。

 ジオ・ポンティは1891年ミラノ生まれ。1921年ミラノ工科大学卒業後、建築設計事務所を設立。23年、磁器メーカーのリチャード・ジノリのアートディレクターに就任。28年には建築誌 『domus』を創刊している。

ジオ・ポンティ ©Gio Ponti Archives - Archivio Storico Eredi Gio Ponti

 ポンティは87年の生涯で2つの世界大戦を生き抜き、ウィーン分離派、イタリア合理主義、モダニズムといった時代の潮流に留まることなく、また建築、プロダクト、グラフィックなど分野の細分化にも与せず、統合的に自身の「眼」を追求した。その越境する表現は現代においても新鮮な魅力を保っている。

リチャード‧ジノリで制作された磁器作品・天使像 1927 愛知県陶磁美術館蔵
コーヒーテーブル D.555.1 1954–55/2012 Molteni&C Heritage Collection

 なかでも、1960年竣工の「ピレリ高層ビル」や、1957年発表の超軽量の椅子「スーパーレジェーラ」は、薄さと軽やかさを表現した名作とされる。また、近年では知られざる名作家具やプロダクトの数々が復刻されるなど、その多面的な魅力への注目が集まっているデザイナーだ。

ピレリ高層ビル 1960 ©Gio Ponti Archives-Archivio Storico Eredi Gio Ponti
アームチェア D.153.1 1953/2012 Molteni&C Heritage Collection

 本展では、ジオ・ポンティ・アーカイヴスの協力のもと、おもにポンティがミラノ、デッツァ通りの自宅のためにデザインした家具から、モルテーニにより復刻されたアームチェア、コーヒーテーブル、ブックシェルフ、床に大胆に導入されていたセラミックタイルの再現を通して、ポンティ独自の空間世界をインスタレーションとして展示。

アームチェア D.154.2 1953-57 Molteni&C Heritage Collection Photo by Frederik Vercruysse

 また、およそ60年にわたる仕事を振り返る大パネルで、1920年代のジノリの磁器製品やオリジナルドローイングを展示するほか、フランチェスカ・モルテーニ監督によるドキュメンタリー映像『Amare Gio Ponti』も紹介。ジオ・ポンティの視線の先にある未来を考える。