フォンダシオン ルイ・ヴィトンが注目するアフリカの現代美術とは?
パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンでは、4月26日より「Art / Afrique, le nouvel atelier(アート / アフリカ ― 新たなアトリエ)」が開催されている。紹介される機会が少ないアフリカの現代美術とは?
2014年にパリにオープンしたフォンダシオン ルイ・ヴィトンはオラファー・エリアソンの個展や、ダニエル・ビュレンのインスタレーションのほかにも、まだあまり知られていない、最新のアートシーンに注目したグループ展も定期的に開催してきた。
同館で4月26日から始まった「Art / Afrique, le nouvel atelier」 と題した展覧会では、サハラ以南から南アフリカに及ぶ、アフリカの国々のアーティストによる最新の作品を「The Insiders」「Being There」、そして「フォンダシオン ルイ・ヴィトン コレクションの中に見るアフリカ」という3つの視点でとらえ、紹介している。
「The Insiders」では1989年から現代アフリカンアートを蒐集してきたイタリア人投資家、ジャン・ピゴッツィのコレクションから、フレデリック・ブリュリィ・ブアブレ、セニ・アワ・カマラ、カリクスト・ダクポガン、ジョン・ゴバといった15名の象徴的なアーティストによる、パリで初めて公開される作品が集結。
この「The Insiders」を補完するものとして、「Being There」では南アフリカのアーティストに焦点を当てる。ジェーン・アレクサンダーや、ウィリアム・ケントリッジといった国際的に活躍するアーティストたちに加え、70年代生まれのニコラス・フロボやザネレ・ムホリ、80年代生まれのジョディ・ブランド、クヅァナイ・チウライといった約15名アーティストが名を連ねている。
いまだ紹介される機会が多いとは言えないアフリカの現代美術。パリを訪れた際はぜひ立ち寄ってみたい。