京都の街でアートに出会う夜。日仏のアーティストが共演する「ニュイ・ブランシュ KYOTO」開催
京都で、一夜限りの現代アートの祭典「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2017」が開催される。京都市内各所を舞台に、展示やパフォーマンス、参加型のイベントなど、多彩なプログラムが展開される。
![](https://bt.imgix.net/magazine/7360/main/1-Kyoto-Kokusai-Manga-Museum.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=0,63,1210,680&v=6)
「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」は、パリ市が毎年秋に行っている一夜限りの現代アートの祭典。パリ市と友情盟約を締結している京都市では、2011年から日仏の現代アートを楽しめる「ニュイ・ブランシュ KYOTO」を開催している。
7回目の開催となる今回は、「ランドスケープ×ムーブメント」をテーマに、パフォーマンスや展示、プロジェクションマッピングなど、多彩なプログラムを展開。京都国際マンガミュージアムや京都芸術センターをはじめ、学校跡地やギャラリーなど、京都市内の様々な場所が舞台となる。
京都芸術センターでは、レジデント・アーティストとして滞在している振付家のアラン・ミシャールと造形作家のマティアス・ポワソンが考案したイベントを開催。参加者は2人1組になり、1人は視界が白くぼやける眼鏡をかけ、もう1人が先導役となって会場付近を散策する。普段意識しない嗅覚や聴覚、触覚を頼りに歩くことで、街の新たな景色が浮かび上がる。
![](https://bt.imgix.net/magazine/7360/content/3-Kyoto-Art-Center-900x600.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
元淳風小学校では、「見立てと想像力ーー千利休とマルセル・デュシャンへのオマージュ」と題する展示を開催。マルセル・デュシャンが《泉》を発表してからちょうど100年目に当たる今年。千利休が用いた「見立て」の手法や茶席の「しつらい」と、「レディメイド」や「インスタレーション」といったデュシャンの芸術に共通点を見出し、日仏のアーティスト8名がインスタレーション作品を展示する。
![](https://bt.imgix.net/magazine/7360/content/6-Jumpu-Miyanaga-900x600.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
そのほか、バシェ兄弟が発明した「音響彫刻」を用いた演奏会や、ダムタイプの藤本隆行による光のインスタレーション展示、振付家ミレーヌ・ブノワによるコンテポラリーダンスのパフォーマンスなど、様々なプログラムにすべて無料で参加することができる。京都の街を自由に散策しながら、アートとの出会いを楽しんでみてはいかがだろうか。