2018.6.22

国立民族学博物館が一時休館へ。
大阪北部地震で展示物が被災

大阪府吹田市の万博公園にある国立民族学博物館は20日、大阪北部地震の影響で当分のあいだ休館することを発表した。同地震では国宝《待庵》や安藤忠雄建築の「光の教会」など、関西の多数の文化財・建築物に被害が出ている。

国立民族学博物館外観 提供=国立民族学博物館

 大阪府吹田市の万博公園にある国立民族学博物館は、民族学・文化人類学を中心とした研究・展示を行っている博物館を持った研究所として1977年に開館。世界を9の地域に分けた常設展としての地域展示や、企画展などを開催してきた。

 18日朝に発生し、大阪北部で最大震度6弱を記録した地震によって、同館も被害を受けたことが明らかになった。同館によると、人的被害はなかったものの、建物の一部に損傷が発生。一部の展示物が破損し、図書室で蔵書が落下したという。なお、同館では現在被害状況を確認中で、具体的な破損物や点数などについては明かされていない。

 またこの休館に伴い、6月21日から開催予定だった企画展「アーミッシュ・キルトを訪ねて―そこに暮らし、そして世界に生きる人びと」は延期。また、図書館も閉室されている。

 なお、現時点では開館のめどは立っていない。