ポンピドゥー・センターが所蔵映像をオンラインで公開。子供向けのビデオ鑑賞プログラムも
新型コロナウイルスの影響で臨時休館中のパリのポンピドゥー・センターが、毎週水曜日に所蔵する映像作品を週替りで公開。また、子供向けのビデオ鑑賞やポップ・アートを学ぶなどオンラインプログラムも行っている。
新型コロナウイルスの拡散防止のため、3月14日より一時的に休館しているパリのポンピドゥー・センターが、一連のオンラインコンテンツを公式サイトで公開している。
そのなか、もっとも注目されているのは、同館に所蔵する映像作品を週替りで公開する「Le cinéma du Musée」(ミュージアム・シネマ)プログラムだ。デジタル・シネマとして設計されたこのプログラムでは、5月5日まで1週間毎に異なる実験映画やドキュメンタリー、アーティスト映画などを上映。各作品には解説や分析がつけられ、またパリの国立近代美術館に所蔵するほかの作品との比較も行われる。
このほか、現在同館で個展を行っているカナダ人アーティスト、ジェレミー・ショーによる音楽のプレイリストを共有する「La Mixtape de Georges」や、子供向けの一連のショート・ビデオやアニメーションを上映する「Mon Œil」(私の目)、ポップ・アートについて学ぶ「MOOC Pop Art」などのプログラムもオンラインで公開されている。
今回のオンラインコンテンツについて、同館のセルジョ・ラヴィーニュ館長は、「都市封鎖の状況において、我々のオンラインプラットフォームの財産が新たな持続可能なかたちの文化的消費を生み出し、新たな人々にリーチすることを期待する」とコメントしている。