レンブラントの《夜警》を超高解像度で見る。アムステルダム国立美術館が公開
オランダのアムステルダム国立美術館は、同館の目玉作品であるレンブラント《夜警》の超高解像度画像を公開した。同作は現在展示室内で修復中。
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オランダのアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)が、同館を代表する作品、レンブラント・ファン・レイン《夜警(正式名称:フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊)》(1642)の超高解像度画像を公開した。
同作は、レンブラントの代表作であり、オランダ黄金時代を代表する絵画のひとつ。通常は同館で常設展示されているが、2019年7月より公開修復「Operation Night Watch」が行われている。
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今回公開された夜警の画像は、528回の撮影によって得られた画像をニューラルネットワークによって合成したもので、解像度は44.8ギガピクセル。同館はこれにより、研究者たちが遠隔でもこの作品を詳細に研究することができるとしており、将来的に起こりうる経年変化を正確に追跡するための資料として活用されることも期待している。
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アムステルダム国立美術館館長のタコ・ディビッツは「『Operation Night Watch』のチームは最新のテクノロジーを駆使し、可能性の限界をつねに押し広げている。この画像は研究者にとって重要な情報源であり、オンラインでレンブラントの傑作を詳細に鑑賞することができる」とコメントしている。
美術館での《夜警》の修復作業は、新型コロナウイルスの影響で2ヶ月中断していたものの、修復チームはその間それぞれ自宅で研究データを分析。5月13日からは美術館での作業が再開されているが、修復スケジュールは大幅にずれ込むという。
なお、アムステルダム国立美術館は6月1日に再開予定となっている。
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