東京都庭園美術館が再開。「東京モダン生活」展も開幕
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月29日より臨時休館していた東京都庭園美術館が、6月1日に再開した。
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2月29日より約3ヶ月臨時休館していた東京都庭園美術館が、6月1日に再開を迎えた。
同館は再開にあたり、来場者のマスク着用や建物内の人数制限、手指消毒などの感染予防措置を実施。同日の午前中には、フェイスシールドとマスクを着用したスタッフが美術館のエントランスで来場者の検温を行う様子が見られている。
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展示室内では、案内カウンターに飛沫防止用のアクリルボードなどが設置。また、来場者の密集を避けるため、混雑状況によっては入場制限も導入。平常時に多くの人が集まる「ウインターガーデン」など、一部の展示室や設備の公開も休止になっている。
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美術館の教育普及・広報担当兼学芸員である板谷敏弘によれば、同館では庭園を利用する来場者も多いため、展示室内で大きな混乱を起こす可能性は低いとみている。新型コロナウイルス感染症が美術館の運営に与えている影響については、しばらくの間、ギャラリートークや教育普及プログラムの再開が難しいとしている。
美術館の再開に伴い、「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」展も開幕。6月23日までの開催予定だった同展は、9月27日まで会期を延長して開催されている。
朝香宮邸の建物であった本館では、家具調度を整えることで当時の姿を再現。新館では、東京都写真美術館や東京都現代美術館など東京都のコレクションから、1930年代のモダン都市としての東京の姿を紹介している。
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