2022.5.20

フィギュアの老舗・海洋堂がアートプロジェクトを始動。第1弾は三沢厚彦「ANIMALS」を初のフィギュア化

フィギュアの世界で広く知られる海洋堂が、新たに「KAIYODO ART PROJECT」を始動。第1弾として彫刻家・三沢厚彦のアートフィギュアを発売する。

(C)Atsuhiko Misawa
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 1964年の創業以来、フィギュアの企画制作販売会社として幅広い商品を手がけてきた海洋堂が、新たにアートプロジェクト「KAIYODO ART PROJECT」を始動させる。

 「KAIYODO ART PROJECT」はその名の通り、「アートを題材にしたフィギュア」。イラストレーションやデザイン、浮世絵、仏像、工芸、マンガやアニメといった幅広いジャンルのアーティストとコラボレーションし、その作品をミニチュア化して販売するものだ。

 アートファンのみならず、幅広い客層をターゲットにするこのプロジェクトでは、第1弾として彫刻家・三沢厚彦のとコラボレーション。代表的な作品「ANIMALS」をコレクションサイズのフィギュアとして制作し、今年7月に新潟県立近代美術館で行われる個展「三沢厚彦 ANIMALS IN NAGAOKA」(7月16日〜9月25日)にあわせて先行発売する。

 商品はコレクターアイテムとカジュアルアイテムの2ライン。コレクターアイテムのアートスタチューは1万8000円(税別)で、1000〜1500体限定(シリアルナンバー付き)。スピリットベア、ツキノワグマ、グリズリーの3種類がラインナップされ、スピリットベアは海洋堂オンラインスストアと海洋堂上海限定品、グリズリーは海洋堂オンラインストア限定品、ツキノワグマは海洋堂上海限定品となる。

 デジタル造形技術を用いて、全体のフォルムはもちろん、鑿跡のスクロール・タッチまで緻密に制作。ボリューム感、ポーズ、カラーリングなど、実際の作品をモチーフに、三沢と何度も検討を重ね完成した逸品だという。

©Atsuhiko Misawa

 またカジュアルアイテムの「ANIMALS figure collection」は手のひらサイズのミニフィギュア。第1弾では数ある作品のなかからトリ(ブルー)、タヌキ、クマ(スピリットベア)、トラ(ホワイト)、ゾウの5種類がピックアップされた。彫刻作品のプロポーションをもとに、鑿跡のスクロール・タッチなどそれぞれのサイズ感にあわせてアレンジされており、緻密な造形と塗装が特徴だ。価格は850円(税別)と気軽に購入できるのも嬉しい。

三沢厚彦 ANIMALS figure collection
©Atsuhiko Misawa

 海洋堂がアートのスターターキットとして位置づける今回のアートプロジェクト。今後のラインナップも気になるところだ。