「BankART Station」「BankART KAIKO」が2024年度で活動終了。来年度の運営事業者は一般社団法人Ongoingに
横浜の「BankART Station」「BankART KAIKO」が2024年度で活動終了。来年度から5年間の運営事業者には一般社団法人Ongoingが採択された。
横浜の「BankART Station」「BankART KAIKO」の活動が2024年度で終了する。
「BankART Station」「BankART KAIKO」の運営事業者は特定非営利活動法人「BankART1929」。前身であった「BankART Studio NYK」の移転を経て、新高島駅地下1階とその隣接道路区域でそれぞれ2019年、2020年より活動を開始した。同施設は、アーティストの創作・滞在・発表の場となるオルタナティブスペースとして活用されてきたほか、直近では「横浜トリエンナーレ」との連携企画が実施されるなど、国際的な注目も集めてきた。
今回、来年度から2030年度までの5年間の運営について運営者の公募が行われ、4つのアウトカム「日本を代表する先進的な現代アートの拠点としての横浜のプレゼンスの向上に寄与している 」「創造性が刺激されるまちづくりに寄与している」「新たなものや価値が生まれ、発信される実験場となっている 」「自律的な運営による持続可能な拠点となっている」が選考の基準となった。審査の結果、次年度からはBankART1929 に代わりに、吉祥寺の「Art Center Ongoing」を拠点に芸術分野における実験的な活動やコミュニティの実践を行ってきた一般社団法人Ongoing(代表:小川希)が採択されることとなった。
Ongoingの提案概要は以下の通り。「駅の中の大空間を拠点としながら、現代アートの展覧会やアートフェア、海外作家の招聘及び展示、周辺地域を舞台としたアートフェスティバル、アーティストのための制作スタジオ、市民のための文化・芸術にまつわるレクチャー、欧米・アジア・グローバルサウスの諸国との芸術を通じた国際交流及び国際展、国内外からゲストを招いてのシンポジウム、子供から大人まで受講できるアートスクールや体験型ワークショップ、アートブックやアートグッズの出版および販売など、芸術や文化に関わる多種多様な試みを展開します」(プレスリリースより)。
なお、BankART1929は今後の活動については現在模索中としているが、組織としてのBankART1929は継続する予定だという。