「HIBIYA OKUROJI ART FAIR 2024」開催。日比谷の高架下にギャラリーが集結
JR東日本とJR東海が通る鉄道高架橋下300メートルにわたる施設「日比谷OKUROJI」。ここを舞台にしたアートフェア「HIBIYA OKUROJI ART FAIR 2024」がスタートした。
アートフェア東京(東京国際フォーラム)の会期にあわせ、徒歩圏内にある内幸町の高架下の施設「日比谷OKUROJI」でもアートフェア「HIBIYA OKUROJI ART FAIR 2024」が始まった。会期は3月10日まで。
「日比谷OKUROJI」は、有楽町駅と新橋駅のあいだの山手線や東海道新幹線などが通る鉄道高架橋の下を利用した300メートルにわたる施設。1910年にベルリンの高架橋をモデルに、ドイツ人技師の指導のもと建設された煉瓦アーチが特徴となっている。
2022年に初開催され回数を重ねてきた同フェア。「日比谷OKUROJI」にギャラリーが集結し、ギャラリー主体の既存の形式にとらわれないアートフェアとなっている。
今回はFINCH ARTS、HARMAS GALLERY、KANA KAWANISHI GALLERY、POETIC SCAPE、SONO AIDA、TAV GALLERY、The Third Gallery Aya、WATOWA GALLERYが「ギャラリーズ」セクションで参加。
例えばTAV GALLERYは、鈴木操の実際のバールンを使用した「Deorganic Indication」シリーズや、馬嘉豪のフィギアを多用した新作の彫刻、ロジャー・ジャヌワタの地球外生物と「配送」を通じたコミュニケーションがテーマの新作の絵画作品が並ぶ。またKANA KAWANISHI GALLERYは、昨年の同ギャラリーでの個展でも注目を集めた戸田沙也加を紹介している。
ギャラリースペースを持たない独立したてのギャラリストや、既存ギャラリーのスタッフが自らの名でディレクションを行う「エマージング」セクションには、MERROW、TATSURO KISHIMOTO、Token Art Center、TRI-FOLD OSAKAが参加。Token Art Centerは百頭たけしと小寺創太の2作家をプレゼンテーションする。
なお、同フェアでは垣根なく現代アートの面白さを伝える場を目指し、ギャラリストによるギャラリーツアーを1日2回実施。また会期中は「モバイル茶室」を活用したカジュアルな茶道体験も楽しめる。アートフェア東京を訪れた際は、こちらにもぜひ立ち寄ってほしい。