ユニバーサル ミュージックと京都造形芸術大学がコラボレーション。産学連携の「Universal Music Art Project 17」に注目
ユニバーサル ミュージック合同会社が2018年9月の本社移転をきっかけに、新たな取り組み「Universal Music Art Project 17」をスタートさせた。京都造形芸術大学とのコラボレーションにより実現したこのプロジェクトの狙いとは?
世界最大の音楽企業「ユニバーサル ミュージック グループ」の日本法人であるユニバーサル ミュージック合同会社(以下、ユニバーサル ミュージック)が原宿に本社を移転したのが2018年9月のこと。それから約1年が経ち、同本社内で「Universal Music Art Project 17」がお披露目された。
「Universal Music Art Project 17」は、京都を代表する総合芸術大学・京都造形芸術大学(以下、京都造形芸大)による産学公連携プロジェクトのひとつ。ディレクションは、同大教授でアートマーケットにも造詣が深い椿昇が担い、ユニバーサル ミュージック本社オフィス内に同大出身アーティストを中心とした14名と、ライブペイントパフォーマー「#BCTION」4組の作品を展示するというものだ。
なぜ両者はこのようなコラボレーションを行ったのか? それは大きなシナジーの創出が期待できるからにほかならない。若手作家の育成に取り組む京都造形芸大と、音楽アーティストの活動をサポートするユニバーサル ミュージック。京都造形芸大にとっては若手アーティストの作品発表の場となり、ユニバーサル ミュージックにとってはアートが所属アーティストや社員の創造性を高める大きなインスピレーション源となる。
椿が「ミュージックとアートのユートピア」と呼ぶ 「Universal Music Art Project 17」。作家のラインナップは、品川亮、香月美菜、髙木智子、⻄垣肇也樹、品川美香、和田直祐、中村萌、大河原光、顧剣亨、能條雅由、松村咲希、前端紗季、 山本聖子、大和美緒の京都造形芸大の卒業生を中心とした14名。#BCTIONからはMon Koutaro Ooyama、TOKIO AOYAMA、DOPPEL、GRAVITYFREEの4組が参加している。
展示作品には、椿がディレクションする京都造形芸大のコマーシャルギャラリー「ARTOTHÈQUE(アルトテック)」取扱いのアーティストによるものも含まれており、このために制作された新作ばかりだ(残念ながら一般には公開されていない)。
音楽とアート。「Universal Music Art Project 17」は、この歴史的にも近い距離にある両者のコラボレーションの新たなかたちとなるだろう。