重視するのは「協働と連帯」。小笠原敏晶記念財団が総額5000万円の特別助成を実施
公益財団法人小笠原敏晶記念財団が、「第3次新型コロナウイルス特別助成」の募集要項を公表。5件〜10件程度を採択し、総額5000万円を助成する。応募期間は12月1日~2023年1月10日 12時(日本時間)。
公益財団法人小笠原敏晶記念財団が「第3次新型コロナウイルス特別助成」の募集要項を公表した。応募申請は、同財団ウェブサイト上のシステムを通してのみ可能(郵送等不可)。応募期間は12月1日~2023年1月10日 12時(日本時間)。
同財団は、日本の現代美術分野における新型コロナウイルスの感染拡大による影響の緩和を目的として、2020年に「新型コロナウイルス特別助成」を創設。これまで、第1次助成(2020年度)で経済的損失等を対象とする緊急支援、第2次助成(2021年度)で創造・表現活動のエコシステムの維持を目的とする環境整備支援を実施してきた。
「withコロナ」「アフターコロナ」という声が強まるなか実施される今回の「第3次新型コロナウイルス特別助成」は、本助成の最終フェーズにあたる。支援対象となるのは、「コロナ禍」を通して獲得された新たな知見をもとに発案されたプロジェクト。助成期間は最長3年で、評価のポイントは困難を乗り越える個人や団体間の協働や連帯の可能性にあるという。支援対象者は、非常事態や社会変動に革新性に富んだ応答を行い、安定的かつ力強い日本の現代美術シーンの発展に寄与することが期待されている。
募集要項の概要は、以下の通り。
1. 応募資格
日本の現代美術の担い手で、複数の個人・団体との協働でプロジェクトを実施している個人・団体。
2. 助成対象活動
・ポストコロナ時代に向けて、現代美術分野のエコシステムを新たな視点で更新し、その定着を複数の主体で目指す協働プロジェクト。
・コロナ禍以降の日本の現代美術の状況に応答しようと試みる、新しい協働・連帯の仕組みやパートナーシップの基盤づくりにつながるプロジェクト。
・1回で終了する展示や発表が最終目的ではなく、継続的に取り組むことが前提のプロジェクト。
3. 助成金額・採択件数
助成総額:5000万円(予定)、1件につき500万円から2000万円(予定)
採択件数:5件から10件程度(予定)
4. 助成対象期間
2023年4月1日~2026年3月31日
5. 助成金の使途
助成対象となる協働プロジェクトを実施するために必要な費目(使途不問、収支明細提出あり)。
6. 募集から助成金交付までのスケジュール
1) 募集期間:12月1日~2023年1月10日 12時(日本時間) ※締切厳守
2) 一次審査(書類)結果通知:2023年2月下旬
3) 二次審査(オンライン面接):2023年3月初旬
4) 採否通知:2023年4月
5) 助成金交付予定:2023年4月以降
7. 申請方法
ウェブサイト上の電子申請システムでマイページを取得のうえ、以下を提出。書類は、すべてPDFでアップロードすること。
1) 申請者情報:システム上のフォーマット
2) 申請書:指定の様式(マイページでダウンロードして記入)
3) 任意添付資料:活動履歴書(CV)など、追加の資料
そのほか応募の詳細は、同財団のホームベージを確認してほしい。