ヘルツォーク&ド・ムーロンが内外装をデザイン。「UNIQLO TOKYO」の全貌が明らかに
ユニクロは6月19日に東京・銀座にオープンするグローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」内外装を公開。デザインはヘルツォーク&ド・ムーロンが手がけた。
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ユニクロが6月19日に東京・銀座のマロニエゲート銀座2にオープンさせる「UNIQLO TOKYO」の内外装を公開した。グローバル旗艦店と位置づけられた同店舗は、世界的な建築ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンが、既存の建築を活かしながら内装および外装のデザインを担当。トータルクリエイティブディレクターは佐藤可士和が務める。
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ヘルツォーク&ド・ムーロンは、1984年に建設されたこの銀座マロニエゲートの建築が、現場打ちの美しいコンクリートの構造体を持っていることを訪問の際に発見。この構造体を活かして店舗の内外を設計することになった。
まず、ビル外壁で目を引くのが、正面口と並木通り沿いの出入口の2箇所に設けられたファサードだ。外装材を剥がして建物の構造体をオープンな状態で活かしており、コンクリート製の梁が強い存在感を放つ。屋上や外壁に設置され、次々とロゴが移り変わる大型のデジタルキューブは、インターフェースデザイナー・中村勇吾によるものだ。
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構造を生かした設計は、内装にも見ることができる。店舗が入る1〜4階のフロアの天井を取り払って吹き抜け空間とした。天井は鏡張りで処理してビルの内部でありながらも開放的な空間を演出、むき出しとなったコンクリートや鉄筋は建築の持つ構造を強く意識させる。
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店内各エリアではアーティストやデザイナーとのコラボレーションも行われている。今年2月に逝去したヘアメイクアップアーティストの加茂克也の特集をはじめ、フラワークリエイターの篠崎恵美や、看板やウインドウの絵を描くリー・イズミダといった作家の来歴も紹介されている。
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4階には「UTアーカイブスペース」が設けられ、ユニクロのTシャツの歴史を紹介するとともに、ダニエル・アーシャムやアンドレ・サライバ、河村康輔といったUTとコラボレーションしているデザイナーやアーティストの関連書籍を販売。ほかにも、アートやカルチャーといった分野の本が店内各所で扱われており、ファッションだけでなく文化面からも多様な顧客にアプローチしようとする視点がうかがえた。
銀座の新たなカルチャースポットとなりそうな「UNIQLO TOKYO」に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
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