アートと気候危機のいまを知る:第1回ギャラリー気候連合会議から新たなアワードまで
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ [AIT/エイト]設立メンバーのひとりであり、TOTAL ARTS STUDIES(TAS)プログラム・ディレクターのロジャー・マクドナルドによる、気候危機とアートについての連載記事シリーズ。ニュースとインタビューで海外の動向の「いま」をわかりやすくご紹介。第1回は、気候危機とアートに関する出来事を海外のニュースから3つピックアップし、コラムとしてお届けします。
ロンドンで開催された、第1回ギャラリー気候連合(GCC)会議での5つの重要なポイント
2021年11月24日、ロンドンにあるバービカン・センターで第1回ギャラリー気候連合(Gallery Climate Coalition、以下GCC)のシンポジウムが開催され、環境と気候変動に対するアート界への影響が議論された。
GCCは2020年10月に設立され、現在は賛同する600以上の団体や個人、ギャラリーが世界中から集い、メンバーになっている。AITも、日本から初めてGCCに加入した。
シンポジウムでは、ふたつのパネルディスカッションが行われ、イギリス人アーティストのフィオナ・バナー、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)イーストミュージアム館長、ガス・ケイスリー・へイフォード、環境科学者ダニー・シバーズや、ロンドンのギャラリスト、ケイト・マクギャリーらが登壇した。
ここでは、シンポジウムからの5つの重要なポイントを紹介する: