EXHIBITIONS
桑山忠明
タカ・イシイギャラリー 前橋で、ニューヨークを拠点に活動し、昨年8月にその生涯を閉じたアーティスト・桑山忠明の展覧会が開催される。同廊での2回目の個展となる本展では、絵画的な体裁を取りつつも抽象の次元を新たに開いた桑山を代表する作品を紹介する。
1958年に活動拠点をニューヨークへ移して以来、一貫して還元主義的な作品を制作し続けた桑山は、61年にグリーン画廊(ニューヨーク)で個展を開催するなど、60年代、70年代のアメリカにおけるミニマル・アートの先駆者のひとりとして広く知られる作家だ。
しかしながら、その世界的なミニマリスト作家としての評価は、桑山の芸術を「カラーフィールド・ペインティング」や「モノクローム絵画」に分類することで、既存の評価基準と照らしあわせているに過ぎない。既成概念を捨て去り、実験的な精神のもと作品の素材に関する探求を重ねることで、桑山は未だ誰も到達していない美を追求し続けた。
本展で展示される作品は、アクリルペイントを使用していた60年代と、メタリックペイントを使用していた70年代に焦点があてられ、時代が進むごとに絵画を超越していく様を見ることができるだろう。
1958年に活動拠点をニューヨークへ移して以来、一貫して還元主義的な作品を制作し続けた桑山は、61年にグリーン画廊(ニューヨーク)で個展を開催するなど、60年代、70年代のアメリカにおけるミニマル・アートの先駆者のひとりとして広く知られる作家だ。
しかしながら、その世界的なミニマリスト作家としての評価は、桑山の芸術を「カラーフィールド・ペインティング」や「モノクローム絵画」に分類することで、既存の評価基準と照らしあわせているに過ぎない。既成概念を捨て去り、実験的な精神のもと作品の素材に関する探求を重ねることで、桑山は未だ誰も到達していない美を追求し続けた。
本展で展示される作品は、アクリルペイントを使用していた60年代と、メタリックペイントを使用していた70年代に焦点があてられ、時代が進むごとに絵画を超越していく様を見ることができるだろう。