長田沙央梨「Good night, little stars.」

　京都 蔦屋書店で、長田沙央梨による個展「Good night, little stars.」が開催されている。

　長田沙央梨は、動植物をモチーフに陶彫、油彩、彫金作品を手がけるアーティストだ。長田の作品は、自身が考える「その動物らしさ」を表現するため、本物とは異なる色や形をしていることが多くある。そして、人間と同様にそれぞれ性格の違いや喜怒哀楽の感情を持ちながら、人間よりもたくましく純粋な動物の姿を表現しようとしている。

　2024年3月に京都 蔦屋書店で開催したグループ展「grid3」では、2頭のイッカクを描いた油彩作品《つきが みてた》（2023）と、ペンギンの群れを描いた《はるの あらし》（2024）を展示した。本展では、この2点の作品から着想を得て新たに制作した立体陶芸作品群で、海の動物たちが繰り広げる夜の物語を表現。パートナーや家族をイメージしたという愛らしい動物たちの姿を楽しんでほしい。