EXHIBITIONS
村井祐希「ゴン!と演じる『M』」
MAHO KUBOTA GALLERYで、村井祐希による個展「ゴン!と演じる『M』」が開催されている。
これまで村井は、規格外の大きなキャンバスや独自に開発した重量感のあるメディウムを駆使し、絵画の枠を超えた作品を発表してきた。本展では、物質的な探求から踏み出し、「アーティストのキャラクターの受容」という現象を絵画表現の一部としてとらえる新たな試みに挑む。
村井によれば、アーティストは「振る舞い」「言動」「風貌」などによってパブリックイメージ=キャラクターを形成し、観者はそのキャラクター性を通じて作品を理解しているという。しかし、このプロセスには問題が潜んでおり、観者の視点がアーティストのキャラクターと作品単体に分断されることで、本来見出されるべきものが見失われてしまう可能性がある。
こうした分断を超え、普遍的で多義的な作品を生み出すためにはどうすればよいのか。個人の物語をより大きな物語につなげていくためにはどうしたらよいのか。村井は本展において、そのひとつの答えを提示する。自らが演じる「キャラクター」そのものを絵画のメディウムとして扱い、それをロココ絵画の構造や、漫画、絵本の形式などと混ぜあわせながら、キャラクターを再び絵画で起こる出来事とともに立ち上げていく。
このプロセスを通じて、より自由で飛躍した表現が交差する場が創出。会場では、4点の平面作品と2点の立体作品に加え、村井が作詞・作曲を手がけた楽曲も発表されている。
これまで村井は、規格外の大きなキャンバスや独自に開発した重量感のあるメディウムを駆使し、絵画の枠を超えた作品を発表してきた。本展では、物質的な探求から踏み出し、「アーティストのキャラクターの受容」という現象を絵画表現の一部としてとらえる新たな試みに挑む。
村井によれば、アーティストは「振る舞い」「言動」「風貌」などによってパブリックイメージ=キャラクターを形成し、観者はそのキャラクター性を通じて作品を理解しているという。しかし、このプロセスには問題が潜んでおり、観者の視点がアーティストのキャラクターと作品単体に分断されることで、本来見出されるべきものが見失われてしまう可能性がある。
こうした分断を超え、普遍的で多義的な作品を生み出すためにはどうすればよいのか。個人の物語をより大きな物語につなげていくためにはどうしたらよいのか。村井は本展において、そのひとつの答えを提示する。自らが演じる「キャラクター」そのものを絵画のメディウムとして扱い、それをロココ絵画の構造や、漫画、絵本の形式などと混ぜあわせながら、キャラクターを再び絵画で起こる出来事とともに立ち上げていく。
このプロセスを通じて、より自由で飛躍した表現が交差する場が創出。会場では、4点の平面作品と2点の立体作品に加え、村井が作詞・作曲を手がけた楽曲も発表されている。