EXHIBITIONS
第36回熊本市民美術展 熊本アートパレード
熊本市現代美術館で「第36回熊本市民美術展 熊本アートパレード」が開催される。
本展は、15歳以上(中学生を除く)の熊本市在住・在勤・在学者または熊本市出身の人を対象に、自由に作品を出品してもらう展覧会。熊本市の文化創作活動の活性化と芸術の表現活動を通した相互の交流を促進し、創造性に富んだ活力ある郷土・熊本を形成することを目的として、毎年開催されている。
36回目の開催となる本年の審査員である美術家の森村泰昌を迎え「これはゼッタイ落選だ!!」というテーマで作品を募集・展示する。本展の作品募集に際し、森村は以下のステートメントを発表している。
「『なんだ、これは』を目指したい。誰もが知る、あのフィンセント・ファン・ゴッホ。この画家の絵は、生前たった1点しか売れなかったらしい。当時の人々は『なんだ、これは。こんなの絵じゃないよ』という感じで、みんな理解できなかったのだ。
表現って、そういうところがあるから面白い。ヒップホップだって、プレイキンだって、それに AIだって、最初は『なんだ、これは』の世界だった。でもやがて、世のなかがあとからついてくる。
だから、こんなものを応募したら入選するぞとか、受賞するぞとか、そういう“傾向と対策”は、表現世界には通用しない。相手の顔色をうかがった、ウケねらいの作品には、どこか不純な雰囲気がつきまとう。それは意外とはっきり表に出てくるものなのだ。
『こんなものを出したら、なんだ、これはと思われてしまうかな。落選するに決まってる』と不安に感じても、なんだか自分ではドキドキしたりワクワクしたりする作品だったら、思いきって、それを応募してみてください。これはゼッタイ落選だと、みんなが感じるなかに、きっとスゴイものがある。ステキな落選作品、たのしみに待っています」。
本展は、15歳以上(中学生を除く)の熊本市在住・在勤・在学者または熊本市出身の人を対象に、自由に作品を出品してもらう展覧会。熊本市の文化創作活動の活性化と芸術の表現活動を通した相互の交流を促進し、創造性に富んだ活力ある郷土・熊本を形成することを目的として、毎年開催されている。
36回目の開催となる本年の審査員である美術家の森村泰昌を迎え「これはゼッタイ落選だ!!」というテーマで作品を募集・展示する。本展の作品募集に際し、森村は以下のステートメントを発表している。
「『なんだ、これは』を目指したい。誰もが知る、あのフィンセント・ファン・ゴッホ。この画家の絵は、生前たった1点しか売れなかったらしい。当時の人々は『なんだ、これは。こんなの絵じゃないよ』という感じで、みんな理解できなかったのだ。
表現って、そういうところがあるから面白い。ヒップホップだって、プレイキンだって、それに AIだって、最初は『なんだ、これは』の世界だった。でもやがて、世のなかがあとからついてくる。
だから、こんなものを応募したら入選するぞとか、受賞するぞとか、そういう“傾向と対策”は、表現世界には通用しない。相手の顔色をうかがった、ウケねらいの作品には、どこか不純な雰囲気がつきまとう。それは意外とはっきり表に出てくるものなのだ。
『こんなものを出したら、なんだ、これはと思われてしまうかな。落選するに決まってる』と不安に感じても、なんだか自分ではドキドキしたりワクワクしたりする作品だったら、思いきって、それを応募してみてください。これはゼッタイ落選だと、みんなが感じるなかに、きっとスゴイものがある。ステキな落選作品、たのしみに待っています」。