EXHIBITIONS

近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展 帰国展

キューバで展示された持田敦子の《Further you go, you may fall or you may learn》(2018) Photo by Luis Joa

キューバで展示された持田敦子の《Further you go, you may fall or you may learn》(2018) Photo by Luis Joa

キューバで展示された毛利悠子の《polar-oid(o)(白くまと感光紙)》(2018) Photo by Luis Joa

キューバで展示された岩崎貴宏の《テクトニック・モデル(寓話のよう)》(2018) Photo by Luis Joa

 2018年3〜4月にかけ、キューバ・ハバナ市で行われた「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」を再構成した帰国展が開催される。

 「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」は、日本人キューバ移住120周年に当たる2018年を記念して、キューバでの日本文化への関心を喚起するとともに、日本・キューバの芸術交流に基づくものとして、両国共同で現代美術展およびダンス公演を実施。キューバにおいてハバナ・ビエンナーレなどを通し、日本のアーティストの作品は断片的に示されてきたが、まとまったかたちで展示されたのは初めてのことだった。

 展覧会では「距離」を一つのテーマに、表現を紹介するだけでなく、日本のアーティストがキューバのアーティストや現地コミュニティと係わり、両国のキュレーターとの対話と協働を通して一つの場をつくり上げることを目指したという。

 本展では、キューバで発表された岩崎貴宏、高嶺格、田代一倫、三瀬夏之介、ミヤギフトシ、持田敦子、毛利悠子の7名と、グレンダ・レオン、ホセ・マヌエル・メシアス、レニエール・レイバ・ノボ、レアンドロ・フェアル、キューバのアーティスト4名の新作を中心とした絵画、写真、映像、インスタレーションなどの作品群を展示する。