Chim↑Pom「KANE-ZANMAI 渋谷PARCO 2020」

　Meets by NADiffでは、渋谷PARCOのリニューアル一周年を記念し、アーティスト集団・Chim↑Pomによるショッププロジェクト「KANE-ZANMAI 渋谷PARCO 2020」の期間限定ショップをオープンする。

　Chim↑Pomは、卯城竜太、林靖高、エリイ、岡田将孝、稲岡求、水野俊紀が、2005年に東京で結成したアーティスト集団。時代のリアルを追究し、現代社会に全力で介入したメッセージの強い作品を次々と発表。世界中の展覧会に参加するだけでなく、自らも様々なプロジェクトを展開している。

　15年にアーティストランスペース「Garter」を東京にオープン。また、東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域内で、封鎖が解除されるまで「観に行くことができない」国際展「Don’t Follow the Wind」を発案し、同展を2015年3月11日にスタート。以来、近年は様々な「ボーダー」をテーマにしたプロジェクトにも取り組み、17年には、メキシコとアメリカの国境沿いで制作したプロジェクト「The other side」を発表した。

　Chim↑Pomによる「KANE-ZANMAI」プロジェクトは、14年に拠点としていた高円寺のキタコレビルでスタートし、千円札専用の千円札自動販売機や、凍らせたエリイの涙やゴミなどを素材にした作品を展開し物議を呼んだ。数々の実験的なプロダクトから、「商品」と「作品」、そして「価値」とは何かを突きつけるChim↑Pomならではの商いが、今回は「KANE-ZANMAI 渋谷PARCO 2020」として展開される。

　12年にパルコミュージアムで開催した個展など、これまで渋谷PARCOとプロジェクトを行ってきたChim↑Pom。「KANE-ZANMAI 渋谷PARCO 2020」では、渋谷に由来する埋蔵されていた都市の遺物を取り出すことを試み、その発掘の成果物を披露する。