新井五差路、百頭たけし、藤林悠の3名はなぜ風景に惹きつけられるのか? 愛知で開催の「PERSISTENCE」展をチェック
新井五差路、百頭たけし、藤林悠の3名の写真家によるグループ展「PERSISTENCE」が、愛知県名古屋市の山下ビルで開催される。会期は9月22日〜10月14日。
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「風景」を主体とした写真を撮り続ける新井五差路、百頭たけし、藤林悠の3名によるグループ展「PERSISTENCE」が、愛知県名古屋市の山下ビルで開催される。会期は9月22日~10月14日。
「3名はなぜほかの事象を差し置いて風景に惹きつけられるのか?」という問いからスタートした本展。これまで2018年5月に東京・墨田区のあをば荘、11月に「SURVIBIA!!」展内、そして石川県金沢市の芸宿で、それぞれの会場にあわせて展開してきた。今回はそれに続き、1年ぶり4回目の展示となる。
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参加作家の新井は言葉と視覚、そして風景の関係から作品を制作。近年の展覧会に「都美セレクショングループ展 新章風景#2 -現代における風景写真の在り方-」(東京都美術館、2017)などがある。
百頭は自転車を使い、都市郊外の産業廃棄物や土木業者が多く集まる地域に出現する風景を撮影してきた。主な参加展覧会に「VOCA2018」(上野の森美術館)、「不純物と免疫」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、2017)など。
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藤林は身の回りの風景を主にiPhoneを中心に撮影し、捉え残した景色や体験をモチーフに制作を行う。近年の参加展覧会に「Communication/Cut-up/Atmosphere」(あをば荘、2019)などがある。
なお会期中には若山満大(アーツ前橋学芸員)を迎えたクロストークのほか、風景を見るイベントも開催予定。風景を留めようとする写真家3名の、新たな展開に期待が高まる。