2020.7.9

草間彌生美術館で「我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである」開催。日本初公開&世界初公開作品のみで構成

草間彌生美術館は、7月30日より展覧会「我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである」を開催。同展は、草間彌生の日本初公開&世界初公開作品のみで構成される。

草間彌生 マンハッタン自殺未遂常習犯の歌 2010 ビデオプロジェクション、鏡 サイズ可変、1分17秒 (C) YAYOI KUSAMA
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 東京・新宿区にある草間彌生美術館は、7月30日より、展覧会「我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである」を開催する。会期は2021年3月29日までで、日時指定の予約制。

 草間彌生は、幼時に見た幻覚を描きとめ、その恐怖を克服するために創作活動を始めたことは広く知られている。以降草間は今日に至るまで、幻覚や内面世界のヴィジョンを作品化し続け、その作品は世界中の人々を魅了している。

草間彌生 (C) YAYOI KUSAMA

 本展は、そんな草間彌生が見る多様なヴィジョンをテーマに、過去10年間に制作した作品を展示するもの。出展作品は日本初公開および世界初公開作品のみで構成されている。

 例えば、草間が2009年から取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」からは、最新作群が展示。また、花が部屋中を覆いつくす幻覚のヴィジョンを実現した参加型の最新プロジェクト《フラワー・オブセッション》や、本展のために制作した没入型のインスタレーション作品《無限の鏡の間 - 宇宙の彼方から呼びかけてくる人類の幸福への願い》などが初公開される。

草間彌生 無限の鏡の間 - 宇宙の彼方から呼びかけてくる人類の幸福への願い 2020 ミクストメディア 293.7× 417×417cm (C) YAYOI KUSAMA

 恐怖をもたらす幻覚を、無限の宇宙の星屑のなかに没入するような恍惚をもたらすヴィジョンへと変貌させ、宇宙や未知の世界への憧れを描く草間。そのヴィジョンの現在形を体験したい。

草間彌生 我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである 2019 キャンバスにアクリル 100×100cm (C) YAYOI KUSAMA
草間彌生美術館1階外観 Photo by Shintaro Ono (Nippon Design Center, Inc.)