開館30周年を迎えるワタリウム美術館で「都市の精神性」を再考する。コレクションを中心に15組の作品を展示
今年開館30周年を迎えるワタリウム美術館で「生きている東京展 アイラブアート15」が開催される。本展ではコレクションを中心にゲストアーティスト3組も交え、15組による作品を展示する。会期は9月5日〜2021年1月31日。
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今年9月、開館30周年を迎えるワタリウム美術館。様々な作品が生み出されてきた同館で、アーティストたちが見た30年から東京を再考する「生きている東京展 アイラブアート15」が開催される。会期は9月5日~2021年1月31日。
同館の歴史は、1985年のマリオ・ボッタによる「ワタリウム建築プロジェクト」に始まる。ボッタが最初に考えたのは、「まず正面に大きなファサードをおく、街に豊かさを与える都市の新しい顔となるために」ということ。そして90年、様々な人に開かれた美術館が誕生した。
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95年9月には、キュレーターのヤン・フートとコラボレーションし、青山・原宿地区の40ヶ所で世界各地の現代アーティストの作品を展示する「水の波紋展」を開催。ここでテーマとなったのが、「都市の精神性」を見せることだった。
本展は、コロナ禍で世界が大きな変革を迫られる状況下で、改めて「都市の精神性」を、そして「アートは都市に何をもたらしてきたのか」を問うもの。コレクションを中心に、島袋道浩、ジャン・ホワン、寺山修司、齋藤陽道、JR、オラフ・ニコライ、デイヴィッド・ハモンズ、ファブリス・イベール、ナウィン・ラワンチャイクン、バリー・マッギー、マリオ・ボッタ、ナムジュン・パイクの作品や、未公開ドキュメントを展示。また、ゲスト・アーティストとして会田誠、渡辺克巳、SIDE COREも参加する。
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