すみだ北斎美術館で「新収蔵品展―学芸員が選んだおすすめ50―」が開催。初公開作品で北斎を再発見
すみだ北斎美術館が、開館以来収集してきた葛飾北斎やその門下の作品のなかから、学芸員が選んだ50点の作品を展示する展覧会「新収蔵品展―学芸員が選んだおすすめ50―」が開催。会期は9月15日〜11月8日。
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2016年に開館し、葛飾北斎と門人に関わる作品を資料とともに紹介してきたすみだ北斎美術館。同館が開館以来収集してきた作品のなかから、学芸員が選んだ50点の作品を展示し、その収集の成果の一端を紹介する展覧会「新収蔵品展―学芸員が選んだおすすめ50―」が開催される。会期は9月15日〜11月8日。
展示作品としては、「冨嶽三十六景」(1831〜34)を代表する《凱風快晴》《神奈川沖浪裏》《山下白雨》といった誰もが知る有名作品から、乳母が子供に百人一首を教えるための錦絵シリーズ「百人一首うはかゑとき」の《安倍仲麿》(1835頃)といった目にする機会の少ないものまで、多様な北斎作品が揃う。
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また、北斎門下の葛飾北岱が挿絵を描いた物語読本『十嘉栄利花』や、狂歌師による賛が書き込まれた北斎の肉筆画《蛤売り図》など、言葉と絵が組み合わされた作品からは、江戸文化の奥深さを知ることもできる。
学芸員の豊富な知見により選ばれた展示作品は、その多くが初公開。北斎の魅力やその影響力を改めて実感できる展覧会となっている。