「写真新世紀」の歴史を振り返る記念展が2会場で開催。歴代グランプリ作品も展示
1991年に発足し、2021年(第44回公募)まで30年にわたり行われた、新人写真家の登竜門「写真新世紀」。その歩みを振り返る「写真新世紀30年の軌跡展-写真ができること、写真でできたこと」が、東京都写真美術館(2022年10月16日〜11月13日)と、キヤノンギャラリー S(10月13日〜11月22日)の2会場で開催される。
新人写真家の登竜門として知られるキヤノンの「写真新世紀」。その歴史kを振り返る展覧会「写真新世紀30年の軌跡展-写真ができること、写真でできたこと」が、東京都写真美術館(2022年10月16日〜11月13日)と、キヤノンギャラリー S(10月13日〜11月22日)の2会場で開催される。
写真新世紀は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的としたキヤノンが主催する文化支援プロジェクトとして、1991年にスタート。最後となる第44回公募(2021年)まで30年間にわたり継続し、応募者総数は3万5550名(組)を数えた。
写真史を語るうえで欠かせない写真新世紀を振り返る本展は、2会場で構成。まず東京都写真美術館では、最後の公募となった2021年グランプリ受賞者・賀来庭辰の新作個展「夜」と、歴代受賞者のなかから一般投票で選ばれた10名の受賞作品展を同時開催。参加する10名は、青山裕企(2007年優秀賞)、新垣尚香(2005年優秀賞)、大森克己(1994年優秀賞)、奥山由之(2011年優秀賞)、澤田知子(2000年特別賞)、高島空太(2016年優秀賞)、中村ハルコ(2000年グランプリ)、蜷川実花(1996年優秀賞)、長谷波ロビン(2012年優秀賞)、浜中悠樹(2012年優秀賞)となる。
いっぽうのキヤノンギャラリー Sでは、1992年から2021年までの歴代のグランプリ/準グランプリ受賞者のうち、木下伊織(1992年)、ヒロミックス(1995年)、野口里佳(1996年)、クロダミサト(2009年)、赤鹿麻耶(2011年)、須藤絢乃(2014年)、迫鉄平(2015年)、金サジ(2016年)ら31組の受賞作品展を開催する。
また両会場とも関連イベントを多数開催。東京都写真美術館では受賞作品展の出展者および2021年グランプリ受賞者によるアーティスト・トーク(10月16日)、歴代受賞者によるトークショー(11月5日)、歴代審査員によるトークショーや写真レクチャー(11月6日)、歴代受賞者による受賞作品および新作に関するスライド&トークショー(11月13日)が行われる。
キヤノンギャラリー Sでは、歴代のグランプリ/準グランプリ受賞者によるアーティスト・トーク(10月29日)が予定されている。