会田誠、アラン・バーソル、⻄尾美也のほか、Chim↑Pom from Smappa!Groupの関連展も。「Study:大阪関西国際芸術祭 Vol.3」が12月に開催
2025年、日本国際博覧会(大阪・関西万博)と同時開催を計画している「大阪関西国際芸術祭」のスタディとして開催されてきた「Study:大阪関西国際芸術祭」。その第3弾「Study:大阪関西国際芸術祭 Vol.3」が12月23日〜28日に開催される。
2025年、日本国際博覧会(大阪・関西万博)と同時開催を計画している「大阪関西国際芸術祭」。その実現可能性を「スタディ」するための芸術祭として2022年より開催されてきた「Study:大阪関西国際芸術祭」が「Study:大阪関西国際芸術祭 Vol.3」として開催される。会期は12月23日〜28日。
第3回目となる今回は、ルクア イーレ、船場エクセルビル、中之島エリア、西成エリア、など大阪市内各所で展覧会を開催。さらに、アートの販売プログラムとして「アート&クリエイティブフェア」(グランフロント大阪 コングレコンベンションセンター)や、スタートアップを対象としたビジネスコンテスト「StARTs UPs」も同時開催する。
メイン会場のひとつとなる船場エクセルビルでは、ストリートとアートの関係を再考し、危機の時代におけるストリートを模索する展覧会「STREET 3.0:ストリートはどこにあるのか」を開催。7つのテーマで会場は構成される。
「香水とアート」は、アート香水「Art Perfumery」を紹介する展覧会。キュレーターは緑川雄太郎、参加アーティストは会田誠、Algorythmic Perfumery、ETAT LIBRE D'ORANGE(エタ・リブレ・ド・オランジェ)、ZOOLOGIST、STORA SKUGGAN、田村友一郎、Disconoma(トマ・ヴォティエ + ファニー・テルノ)、トモトシ、NEANDERTAL、MOCAF、BYNAM、長谷川愛、FISHKOM、II 、YAP。
「GRAFFITI IN OSAKA」は大阪ならではのグラフィティの文化を取り上げ、長年、大阪のグラフィティシーンを観察し続けてきたVERYONEと®寫眞によるアーカイブ資料と作品を展示する。キュレーターは沓名美和。
「ストリートとUSB」ではソーシャルネットワークやオンラインプラットフォーム、メディアや公共経済と人々の関わりを問うアラン・バーソルの《Dead Drops》(2010-)を展示。テーマ「ストリートとGoogle Map」ではサイモン・ウェッカートによる《Google Maps Hacks》(2020)を展示する。いずれも緑川がキュレーションを行う。
「アートワールドとアルゴリズム」は沓名と緑川のふたりがキュレーションを行い、データとアートの関係を考察し、アートの価値を問うAQV-EIKKKMのインスタレーションを展示する。
「新しい道をつくる」では石谷岳寛 + Chim↑Pom from Smappa!Groupによる展覧会「Artchive of Street」が開催。「新しい道をつくる」は、2022年に森美術館で開催されたChim↑Pom from Smappa!Groupの回顧展「ハッピースプリング」における「道」のドキュメント映像を石谷岳寛が手がけるほか、キタコレビル(2017)、国立台湾美術館(2017-18)での「道」の記録などを通して、彼らが築いてきた「道」の軌跡をたどる。
また、テーマ「道を外した書」として、野崎町の「ICHION CONTEMPORARY B2」でも展覧会を開催。既存の書の領域を超え、具体美術と同時代の重要なアートとして国際的に認知されている井上有一と、挑戦的な表現を模索する山本尚志、ハシグチリンタロウ、グウナカヤマ、日野公彦の4名の現代書家を取り上げ、視覚表現として進化を続ける書道がどこへ向かっているのかを探る。
西成の「kioku手芸館たんす」では、西尾美也と西尾が立ち上げたファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」によるリサーチプロジェクト「後継者問題(仮)」を実施。また、同じく西成の「釜ヶ崎アーツセンター」と船場エクセルビルでは「釜ヶ崎アーツセンターあかんかな構想」とするインスタレーションが展開される。
また西成の「花園北」「日の出湯はなれ こいさん路地 長屋」ではキム・ジェミニと常木理早による「プロダクション・ゾミア」も実施する。