坂本龍一の大規模個展「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」が東京都現代美術館で開催へ
坂本龍一(1952〜2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」が、東京都現代美術館で開催される。会期は12月21日~2025年3月30日。
東京・清澄白河の東京都現代美術館で、坂本龍一(1952〜2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」が開催される。会期は12月21日~2025年3月30日。
坂本龍一は1952年東京都生まれ。1978年『千のナイフ』でソロデビュー。同年「Yellow Magic Orchestra」結成に参加し、1983年の散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』(83年)の音楽では英国アカデミー賞、映画『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞、ほかを受賞した。1980年代から2000年代を通じて、多くの展覧会や大型メディア映像イベントに参画、2013年山口情報芸術センター(YCAM)アーティスティックディレクター、2014年札幌国際芸術祭ゲストディレクターを務める。2018年piknic/ソウル、2021年M WOODS/北京、2023年 M WOODS/成都での大規模インスタレーション展示、また没後も最新のMR作品「KAGAMI」がニューヨーク、マンチェスター、ロンドンなどを巡回した。
多彩な表現活動を通して、時代の先端を切り拓いてきた坂本。2000年代以降は、様々なアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考/実践した。今回の展覧会では、生前坂本が本展のために構想した新作と、これまでの代表作を美術館屋内外の空間に構成・展開し、クロニクル展示を加えて、坂本の先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどるという。