三連休に見たい展覧会ベスト10。アレック・ソスから若冲激レア展、テレンス・コンランまで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。
もうすぐ閉幕
「Lines(ラインズ)ー意識を流れに合わせる」(金沢21世紀美術館)
金沢21世紀美術館で、展覧会「Lines(ラインズ)─意識を流れに合わせる」が10月14日まで開催されている。レポート記事はこちら。
本展は、英国の人類学者であるティム・インゴルドの著作『ラインズ 線の文化史』(左右社、2014)からインスピレーションを得て構想されたもの。世の中に存在するすべてのものを「線」という視点から考察し、線が生活や人間関係をどのように形づくっているかを、作品を通じて考えようというものだ。
日本、ベトナム、オーストラリア、ガーナ、フランス、オランダ、デンマーク、チェコ共和国、アメリカ、ブラジルの10ヶ国から多種多様な文化的背景を持つ16作家(グループを含む)の35作品が並び、「線」という制作行為において基本的な要素をベースに、様々な実践を目撃できる機会となっている。
会期:2024年6月22日~10月14日
会場:金沢21世紀美術館
住所:金沢市広坂1-2-1
電話番号:076-220-2800
開館時間:10:00~18:00(金土〜20:00) ※観覧券販売は閉場の30分前まで
料金:一般 1200円 / 大学生 800円 / 小中高生 400円 / 65歳以上 1000円
「空間と作品」(アーティゾン美術館)
クロード・モネ、ポール・セザンヌ、藤田嗣治、岸田劉生、琳派から抽象画にいたるまで、石橋財団の潤沢なコレクションより、「空間」という視点から構成された展覧会「空間と作品」が、10月14日にアーティゾン美術館で閉幕する。レポート記事はこちら。
美術館の展示室に整然とならぶ美術品、それらは、今日だれもが鑑賞することのできる公共的なものとなっている。いっぽう、その美術品が生まれた時のことをふり返ると、それは邸宅の建具としてつくられたり、プライベートな部屋を飾るために描かれたりと、それを所有する人との関係によって生み出されたものであることがわかる。また、時を経るあいだに、何人もの手をわたり、受け継がれてきたものもある。
本展では、美術品がどのような状況で生まれ、どのように扱われ、受け継いでこられたのかを想像して体感できる。ぜひ足を運んで体験してほしい。
会期:2024年7月27日~10月14日
会場:アーティゾン美術館
住所:東京都中央区京橋1-7-2
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(金〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
料金:1200円(ウェブ予約)、1500円(窓口販売チケット)/ 大学生、専門学校生、高校生 無料(要ウェブ予約)/ 中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名 無料(予約不要)
「P.O.N.D.2024 SIDE BY SIDE/となり合う、広がる。」(PARCO MUSEUM TOKYO)
PARCO MUSEUM TOKYOで、アート&カルチャーイベント「P.O.N.D.2024 SIDE BY SIDE/となり合う、広がる。」が10月14日まで行われている。
「PARCO Opens New Dimension(P.O.N.D.)」では、アーティストと鑑賞者のなかに新たな視点とインスピレーションを生む場となるべく、エキシビションやパフォーマンスなどのイベントを実施。5回目を迎える今年も、渋谷PARCOを拠点にアート、音楽、ファッションなど多様な表現者たちが集結している。
今年のコンセプトは「SIDE BY SIDE/となり合う、広がる」。アートディレクターは加瀬透が担当し、Camelostrich、Dawoon JUNG、Kou Nishikawa、LOVEDAVID、Nils Junji Edström、yoh murata、王之玉、奥村美海、黒瀧藍玖、黒田零、ケビン・リー、佐野虎太郎、スクリプカリウ落合安奈ら13名の国内外の若手アーティストの作品を見ることができる。
会期:2024年10月4日~10月14日
会場:PARCO MUSEUM TOKYO
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 4階 PARCO MUSEUM TOKYO
電話番号:03-6455-2697
開館時間:11:00~21:00(最終日は〜18:00)
料金:無料