加藤泉がリトグラフ作品で見せる新たな境地。ペロタン東京で個展開催
原始的な生命体をモチーフとしたペインティングや彫刻作品を手がけてきた加藤泉が、リトグラフによる新作をペロタン東京で展示する。会期は12月15日〜28日。
加藤泉は1969年島根県生まれ。原始的とも言える人間や匿名の生命体の姿を表現した絵画や彫刻作品で知られる。これまで、2007年の「第52回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」の国際企画展や、現在ポンピドゥー・センター・メッスで開催されている「Japanorama:New Vision on Art since 1970」などをはじめ、国内外の多数の美術館やギャラリーでの展示を行っている。
16年から、パリのリトグラフ工房「Idem Paris」で自由に制作活動が行える数少ないアーティストのひとりに選ばれ、リトグラフの制作に精力的に取り組んできた加藤。かつてピカソやシャガールなどとも制作を行っていた高い技術を持つ職人たちとの協働により、生き生きとした触覚的な存在感を持つ作品を生み出した。
本展では、10点のリトグラフ作品を展示。加藤がこれまで制作してきたペインティング作品とはまた異なる表情を見せる、リトグラフ作品の魅力を味わうことができる。