北斎芸術のエッセンスを凝縮!
「浦上コレクション 北斎漫画」展がうらわ美術館で開幕
《冨嶽三十六景》と並んで、葛飾北斎の代表作として知られる『北斎漫画』。世界一の質と量を誇る浦上満の『北斎漫画』コレクションの中から約200点を紹介する展覧会が、うらわ美術館で開催されている。会期は2018年4月21日〜6月17日。
『北斎漫画』に魅せられ約50年。現在、約1500冊を所蔵する浦上満。現在、うらわ美術館で開催中の「浦上コレクション 北斎漫画:驚異の眼、驚異の筆」展では、圧倒的な質と量を誇る浦上コレクションの中から約200点が出品されている。
本展では、江戸当時の様々な職業、風俗、道具、建築、動植物、自然現象、各地の名所、歴史上の人物、神仏、幽霊など、あらゆるものを描き出した壮大な15編の版本を展示。人々の特徴をとらえたユーモラスな描写、一瞬の動きや目に見えないものを描く豊かな表現力、技巧的な筆使い、ダイナミックな構図など、北斎芸術の魅力が凝縮された作品群を、間近でじっくり見ることができる貴重な機会だ。
19世紀後半、マネやモネ、ドガなど、西欧の芸術家たちにも大きな影響を与え、ジャポニズムの代名詞ともいえる北斎。近年、美術館での企画展が続き、さらには北斎関連本の出版など、空前の北斎ブームが巻き起こっているいま、『北斎漫画』に特化した本展は、北斎の新しい魅力を発見できる機会になるだろう。