東博で「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」が再上演。高精細VRで迫る《風神雷神図屏風》の秘密とは?
東京国立博物館東洋館内の「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で、VR作品「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」が上映される。同作は2018年1月に発表され、今回はその再上演となる。期間は2019年1月2日〜3月24日。
「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、東京国立博物館と凸版印刷が協力して運営を行うシアターだ。同シアターでは東京国立博物館が所蔵する文化財を中心に、その質感や細かな造形に迫るVR映像を上映。それをナビゲーターが操作しながら案内することにより、文化財の世界を堪能することができる。
「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」は、2018年1月の同シアターリニューアル・オープン後の第1弾作品として発表。好評を博し、今回再上演されることが決定した。
同作では、尾形光琳筆の重要文化財《風神雷神図屛風》と、その裏に描かれた酒井抱一筆の重要文化財《夏秋草図屛風》の関係性を探る。《夏秋草図屛風》は、酒井抱一が61歳のときに《風神雷神図屛風》の裏面に描くよう依頼を受けた、晩年の最高傑作と言えるもの。光琳を師と仰いだ抱一の、作品に込めた思いに迫る。
VR作品では、現在は表裏を分けて保管されている屏風が表裏一体だった際の姿を再現。屏風を透かして表裏を重ねて見たり、光によって変化する屏風を拡大して鑑賞することが可能となっている。
上映は2019年1月2日から開始。年の初めに《風神雷神図屛風》の世界を楽しんでみてはいかがだろうか。