新ギャラリー「Rikka Gallery 麻布台」がオープン。こけら落としは水戸部七絵と高山夏希の「HUMANITY」展
輸入車やアート、家具の販売事業などを展開する株式会社アトランティックカーズが、6月4日に「Rikka Gallery 麻布台」をオープンさせる。こけら落としとなる展覧会は、水戸部七絵と高山夏希が参加する「HUMANITY」(6月4日〜6月25日)だ。
輸入車やアート、家具の販売事業などを展開する株式会社アトランティックカーズが、6月4日に「Rikka Gallery 麻布台」をオープンさせることを発表した。同ギャラリーは、アトランティックカーズでアート部門を担当する小柴綾香がディレクションするもの。新進気鋭の国内外アーティストの展示を開催し、五感を磨くアートとの出会いを提供する場となることを目指すという。
そんな新ギャラリーのこけら落としとなる展覧会は、水戸部七絵と高山夏希が参加する「HUMANITY」だ。会期は6月4日〜6月25日。
新型コロナウイルスによって人間中心主義的な在り方の再考が求められるなか、この展覧会では「アート制作のなかで人間そのものを再度見直し、作品として昇華させる2名の現代アーティストにスポットライトを当てる」という。
水戸部は神奈川県生まれ、 2011年名古屋造形大学卒業。アメリカ滞在を経て現在は東京藝術大学大学院美術研究科に在籍しており、画家・小林正人に師事する。匿名の顔や欧米の70年代から現代に至るまでのスターと呼ばれる著名人をモチーフに絵画を描き続ける水戸部。厚く塗り込められた「顔」の数々は、マスクによって没個性となった人間の顔の存在をふたたび浮上させるとともに、社会性を取り戻す可能性をも示唆する。
いっぽうの高山夏希は2018年にファッションブランド「VIVIENNE TAM」の日本上陸20周年を記念し、コラボレーションアイテムを発表し話題を集めたアーティスト。アートを通して人と世界との距離を再定義することによって、社会における人の存在意義を模索する高山は、絵筆を使わず、注射器を用いる独特の制作方法が特徴だ。境界をつくらず空間や対象を線でつなげる表現は、私たち一人ひとりがこの世界を構成する1つのピースであること、そして地球を共有する人類と自然、動物とのつながりのあり方を再考させる。
他に類を見ない独自の表現を貫くふたりの作品を通じて、コロナ禍における「HUMANITY」を考える機会としたい。