「SICF23」に170組の若手クリエイターが集結。ノンジャンルのアートフェスティバルを楽しもう
スパイラル恒例となっている、若手作家の発掘・育成・支援を目的とした公募展形式のアートフェスティバル「SICF23(第23回スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」が、5月3日〜8日の6日間にわたり開催される。
昨年は1万人以上の来場者を記録したアートフェスティバル「SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」。その第23回「SICF23」が5月3日〜8日の6日間にわたり開催される。
SICFは東京・南青山のスパイラルが若手作家の発掘・育成・支援を目的として2000年から開催している公募展形式アートフェスティバル。「SICF23」はブース出展形式の「EXHIBITION」と、生活に携わる分野のものづくりを対象とした部門「MARKET」の2部門で構成されているのが特徴だ。
「EXHIBITION」部門では、気鋭の若手作家がスパイラルホール(スパイラル 3F)を舞台に、立体・インスタレーション、絵画、工芸・クラフト、メディアアート、写真のほか、既存のジャンルにとらわれない作品を発表。A日程(5月3日〜5日)とB日程(5月6日〜8日)であわせて100組がプレゼンテーションを行う。
昨年新設された「MARKET」部門にも注目したい。 スパイラルガーデン(スパイラル 1F)が舞台のこの部門では、工芸・クラフト、アクセサリー、プロダクト、ファッションなど生活を豊かに彩る作品が展示・販売。EXHIBITION部門同様、A・B日程にわかれており、70組が出展する。
会期の最終日には、来場者の投票によって決まるオーディエンス賞や、もっとも作品を売り上げたクリエイターに贈られるベストセールス賞をはじめ、スパイラル奨励賞、各審査員賞、準グランプリ、グランプリを優秀作品に授与。「EXHIBITION」部門のグランプリアーティストにはスパイラルを象徴する空間「アトリウム」での個展(制作補助費50万)の機会を、「MARKET」部門のグランプリアーティストには、エントランス(スパイラル 1F)での個展(制作補助費30万)の機会がそれぞれ提供される。
近年、「SICF」では個人クリエイターをはじめ、芸術系大学・大学院の在学生および修了者、芸術系教育機関研究(勤務)者が多く参加しているという。ほとんどのクリエイターがインディペンデントで制作活動をしているため、「SICF」は効率的にアートファンやギャラリスト、バイヤー、コレクター、アートディレクターなどの層にアプロ ーチができる「場」として選ばれている。熱い志を持った表現者が一堂に会する「SICF」は今回も見逃せない。
なお「SICF23」と同時開催で、昨年の「SICF22」MARKET部門でグランプリを受賞した岩江圭祐が個展「USEFUL?」(4月29日〜5月8日)をエントランスで開催。あわせて受賞者4名の作品展示販売も行われるので、こちらもチェックしてほしい。