堺 アルフォンス・ミュシャ館で、企画展「アフィショマニ!ミュシャマニ!」が開催中。「収集」の視点でミュシャ作品をみる
堺 アルフォンス・ミュシャ館で、当時のアフィショマニ(ポスターマニア)たちを熱狂させたアルフォンス・ミュシャによるポスターや、そのデザイナーとしての手腕を取り上げる企画展「アフィショマニ!ミュシャマニ!」が開催中だ。会期は12月1日まで。
大阪の堺 アルフォンス・ミュシャ館で、「収集」の視点から当時のアフィショマニ(ポスターマニア)たちを熱狂させたミュシャ・スタイルのポスターの魅力や、そのデザイナーとしての手腕を取り上げる企画展「アフィショマニ!ミュシャマニ!」が開催中だ。会期は12月1日まで。
アール・ヌーヴォーの旗手であり、華麗な曲線を使うデザインが特徴であるチェコ人の画家、アルフォンス・ミュシャ。その優美で繊細な作風は、後世の画家やアーティストに多大な影響を与え続けており、世界中でいまなお高い人気を誇っている。
会場では、ミュシャのほかフランスを中心に当時ヨーロッパで人気だったアーティストたちによるポスターをハンディタイプに縮小し、収集家向けに販売された版画集『ポスターの巨匠たち』から、1895〜96年の収録作品48点を公開。また、ポスター以外にも装飾パネル、ジュエリーに至るまで様々なデザインを手掛け、パリの日常を華やかに彩ったデザイナーとしてのミュシャの手腕を、その活動から取り上げている。
ほかにも、19世紀末の印刷を支えたリトグラフ技術を紹介する企画「ミュシャLabo#05 『特集!リトグラフ』」も同時開催中。ミュシャとともにジュール・シェレ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの作品を比較し、画家と印刷所の関係や表現の違いに注目するものとなっている。
注目は《罌粟と女性》の色分解実験。リトグラフ研究者・稲田大祐協力のもとデジタル技術を駆使し、作品が何色何版で刷られたのかを再現したこの実験結果は必見です。