草間彌生美術館で「さあ、今、我が人生の最大の出発にきた」がスタート。初期作品を中心に紹介
2017年10月に東京・新宿区に開館した草間彌生美術館で、2回目となる展覧会「さあ、今、我が人生の最大の出発にきた」が4月1日に開幕した。本展の見どころをレポートでお届けする。
草間彌生美術館は2017年10月に東京・新宿区に開館した草間彌生の私設美術館。同館は草間彌生の作品と関係資料の展示を通じて、草間芸術の普及振興を図るもので、開館記念展「創造は孤高の営みだ、愛こそはまさに芸術への近づき」では、大型の絵画連作「わが永遠の魂」シリーズをはじめ、連作モノクロドローイングシリーズ「愛はとこしえ」などが展示された。
2回目の展覧会となる「さあ、今、我が人生の最大の出発にきた」では、草間彌生の創作活動の出発点となる1950年代に故郷の松本などで描いたドローイングや水彩作品を、前期・後期にわけて40点を展示。草間曰く「数千点も制作した」という小品の中から、選りすぐりの作品が並ぶ。
これに加え、現在草間がもっとも力を入れて制作している最新の絵画シリーズ「わが永遠の魂」では初公開を含む16点を展示。
なお、前回展同様、ミラールーム《無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく》や立体のかぼちゃ《Starry Pumpkin》なども展示されており、草間彌生の原点と、旺盛な制作の足跡をたどることのできる展覧会となっている。
なお、草間彌生美術館は、完全日時指定制・完全入れ替え制で当日券の販売はない。チケットの購入方法については公式サイトを参照のこと。