GINZA SIXのエントランスに清川あさみのデジタルアート新作が出現。生命の美しさを表現
GINZA SIXのエントランスでアーティスト・清川あさみによるデジタルアート新作《OUR NEW WORLD》が公開された。「いのちと光の柱」をテーマに、生命の美しさを表現し、祈りや希望を込めた作品だ。会期は12月25日まで。
銀座エリア最大級の商業施設・GINZA SIXが、「The Show─歩くだけで輝くクリスマス─」をテーマに、アート、ミュージック、グルメを中心にした一連のイベントをスタートさせた。会期は12月25日まで。
アートの部分では、GINZA SIXのエントランスにアーティスト・清川あさみによるデジタルアート新作《OUR NEW WORLD》が展示されている。
清川は兵庫県・淡路島生まれ。現在は東京を拠点に活動している。2000年代より「ファッションと自己表現の可能性」をテーマに制作を行い、また「糸」が写真の上に重ねて置かれたのを見たことから着想し、モデルとなる人物を撮影してその写真に直接刺繍を施す手法を用いた作品でも知られている。
同作は「いのちと光の柱」をテーマに制作されたもの。作品には山や森、そしてそこに生息している動物たちなどをモチーフにした映像が映し出されており、映像の最後には女性のシルエットや都市の風景が出現する。
清川は、「古代から続く神話性の感じる風景と銀座という未来を象徴する都市を1本の光る命の柱としてつないで表現した」と、本作の制作意図について話している。
作品制作の際に故郷・淡路島に戻ったという清川は、「そこで見た朝日など自然のエネルギーをいただいて、改めて生命の美しさや尊さを感じた。いのちの『はじまり』を描いて、祈りや希望を込めた作品をつくれたらいいなと思った」と振り返る。
また、GINZA SIX館内各所のクリスマスツリーに施されたオーナメントや、エスカレーターの装飾も清川がプロデュース。中央吹き抜けには、清川の夫である彫刻家・名和晃平の作品《Metamorphosis Garden(変容の庭)》が今年4月より公開されている。ホリデーシーズンに祈りや希望の光を銀座で感じたい。