EXHIBITIONS
生誕100年 中村正義‐その熱と渦‐
豊橋市美術博物館で「生誕100年 中村正義‐その熱と渦‐」が開催されている。
「異端」「鬼才」「風雲児」、様々な呼び名を与えられた中村正義(豊橋出身、1924〜77)。日展画家として前途を嘱望されながら、会員に推挙された1961年に師・中村岳陵のもとを離れ、日展を脱退した正義は、以後旧態依然とした体制の日本画壇に反逆し、「日本画」の概念をくつがえすような表現を行い戦後の日本美術の流れのなかでも特異な存在とみなされてきた。しかしながら、その活動は孤絶したものではなく、同時代の作家たちと深くつながり、周囲を巻き込んで美術界に波乱を起こし、美術作家を取り巻く社会の在り方について問題提起をつづけている。
生誕100年を記念する本展は、代表作による画業の概観をはじめ、そうした交友関係にも着目し、関連する作家たちの作品もあわせて紹介することで、周囲との関係性のなかに改めて中村正義を見出すものとなっている。また、映画や舞台美術、住宅や写楽研究など、正義の関わった多様な活動にも焦点をあて、約180点の作品と資料から正義の実像に迫る。
「異端」「鬼才」「風雲児」、様々な呼び名を与えられた中村正義(豊橋出身、1924〜77)。日展画家として前途を嘱望されながら、会員に推挙された1961年に師・中村岳陵のもとを離れ、日展を脱退した正義は、以後旧態依然とした体制の日本画壇に反逆し、「日本画」の概念をくつがえすような表現を行い戦後の日本美術の流れのなかでも特異な存在とみなされてきた。しかしながら、その活動は孤絶したものではなく、同時代の作家たちと深くつながり、周囲を巻き込んで美術界に波乱を起こし、美術作家を取り巻く社会の在り方について問題提起をつづけている。
生誕100年を記念する本展は、代表作による画業の概観をはじめ、そうした交友関係にも着目し、関連する作家たちの作品もあわせて紹介することで、周囲との関係性のなかに改めて中村正義を見出すものとなっている。また、映画や舞台美術、住宅や写楽研究など、正義の関わった多様な活動にも焦点をあて、約180点の作品と資料から正義の実像に迫る。