EXHIBITIONS
森田浩彰 タイム / クエイク
青山|目黒で、森田浩彰の新作インスタレーションによる個展「タイム / クエイク(Time / Quake)」が開催されている。
森田浩彰は1973年福井県生まれ。1998年にBゼミスクーリングシステム、2002年にロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院ファインアート修士課程を修了。日々の生活に埋もれる事象や現象を掘り起こし、それらを素材として新たな文法で再構成した作品を制作している。
2011年の個展「タイム クエイク:Time Quake」では、1995年の阪神・淡路大震災の経験を抽象化し、24本の蛍光灯をグリッド状に天井から吊るすインスタレーションを発表した。同作品は、災害の本質を問い直す試みとして注目を集めた。
地震の多い国として知られている日本は、気象庁のデータによると、毎年平均1,500回以上の有感地震が観測されている。なかでも2011年3月11日の東日本大震災は、津波や原発事故と相まって、社会や個人に深い爪痕を残した。その後も地震は発生し、これらは日常の一部としてとらえられることもあれば、特定の地域や状況において非日常的な衝撃として記憶されることもある。
地震の影響は、地理的な位置や家庭の状況、経済的な事情、情報へのアクセスによって受け止め方が大きく異なる。本展では、2011年3月11日から2024年12月までの13年間にわたり日本で発生したマグニチュード5以上の地震を、地域や個別の文脈から切り離し「1日(24時間)」に圧縮したかたちで体験できるインスタレーションを構成。
展示空間では、天井から吊るされたデジタル時計型の照明装置が地震の発生時刻に応じた揺れが再現される。また、照明とともに、震源地や日時、規模を示す地震リスト、個別の地震を切文字サインとして展示し、それぞれの地震の記録を物質的かつ象徴的に表現。これにより、鑑賞者は地震という現象を多層的に体験できる場が提供される。
本展では、地震という自然現象そのものだけでなく、日常に突如入り込んでくる天災が持つ意味を、倫理的な介入なしに素の事象としてとらえ直す。
森田浩彰は1973年福井県生まれ。1998年にBゼミスクーリングシステム、2002年にロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院ファインアート修士課程を修了。日々の生活に埋もれる事象や現象を掘り起こし、それらを素材として新たな文法で再構成した作品を制作している。
2011年の個展「タイム クエイク:Time Quake」では、1995年の阪神・淡路大震災の経験を抽象化し、24本の蛍光灯をグリッド状に天井から吊るすインスタレーションを発表した。同作品は、災害の本質を問い直す試みとして注目を集めた。
地震の多い国として知られている日本は、気象庁のデータによると、毎年平均1,500回以上の有感地震が観測されている。なかでも2011年3月11日の東日本大震災は、津波や原発事故と相まって、社会や個人に深い爪痕を残した。その後も地震は発生し、これらは日常の一部としてとらえられることもあれば、特定の地域や状況において非日常的な衝撃として記憶されることもある。
地震の影響は、地理的な位置や家庭の状況、経済的な事情、情報へのアクセスによって受け止め方が大きく異なる。本展では、2011年3月11日から2024年12月までの13年間にわたり日本で発生したマグニチュード5以上の地震を、地域や個別の文脈から切り離し「1日(24時間)」に圧縮したかたちで体験できるインスタレーションを構成。
展示空間では、天井から吊るされたデジタル時計型の照明装置が地震の発生時刻に応じた揺れが再現される。また、照明とともに、震源地や日時、規模を示す地震リスト、個別の地震を切文字サインとして展示し、それぞれの地震の記録を物質的かつ象徴的に表現。これにより、鑑賞者は地震という現象を多層的に体験できる場が提供される。
本展では、地震という自然現象そのものだけでなく、日常に突如入り込んでくる天災が持つ意味を、倫理的な介入なしに素の事象としてとらえ直す。