EXHIBITIONS

アイノとアルヴァ 二人のアアルト

フィンランド-建築・デザインの神話

2021.07.10 - 08.29

アイノ・アアルトとアルヴァ・アアルト、ニューヨーク万国博覧会・フィンランド館にて 1939 Aalto Family Collection

アルヴァ・アアルト 41 アームチェア パイミオ 1932(design) Alvar Aalto Foundation Photo:Tiina Ekosaari

アイノ・アアルト ボルゲブリック・シリーズ 1932(design)  Alvar Aalto Foundation

ニューヨーク万国博覧会・フィンランド館 1939 Alvar Aalto Foundation

 アアルト夫妻に焦点を当てた展覧会「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド-建築・デザインの神話」が兵庫県立美術館に巡回する。

 モダニズムの建築家として世界的に活躍したアルヴァ・アアルト(1898〜1976)には、25年間にわたりデザインパートナーとして対等な関係にあった妻アイノ・アアルト(1894〜1949)がいた。現在、アルヴァの業績とされている多くの作品には、アイノの思想が多分に生かされていたことが明らかになってる。

 2人は「日常の暮らしにこそデザインが必要である」という思想から、フィンランドの環境特性に基づき、自然のモチーフを取り入れたデザインで建築設計のほか、家具、グラスウェアのデザインなど現在も愛される名品を数多く残した。

 本展では、互いに影響しあい、補完しあいながら制作を行ったアアルト夫妻の業績を、2人の出会いからモダニズムの潮流を受けて機能主義へと至り、さらに国際舞台での活躍に続く過程を紹介する。

 アアルト・ファミリーコレクションとアルヴァ・アアルト財団の全面的な協力のもと開催される本展。貴重なデッサンや図面のみならず、公私ともにパートナーであった2人の軌跡を記録する写真なども展示する。